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by in-cahoots
| 2010-08-31 00:46
| その他
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8月28日(土)
この種の趣味的大食漢は、早かれ遅かれ知的糖尿病になるものだ。 しかし、植草甚一は、そんなふうにはならなかった。 頑迷にも固陋にもならず、またひからびたり、涸渇したりもしなかった。 いつも永遠の青年のような好奇心をもち、軽い足どりで街を歩き、 一人で、一人の存在でもって、二度とくり返されない人生を、あざやかに生きた。 だからこそ、誰もがひそかに思ったわけだ。 「トシをとったら植草甚一になろう!」 池内紀著『作家の生きかた』 若い頃は、ぼくも憧れたものだった。 雑学といわれる膨大な知識に、そしてそれらへの軽やかな扱いかたに。 植草さんが、 いま生きていらしたら インターネットのこの時代、 どういう形で情報と向き合っていただろうか。 この暑い夏の日、どうやって街を歩いていただろうか。 今日も大きな態度でふんぞる青空を見上げながら、 ふと、腰の歩数計をのぞいてみた。 629という数字があった。 友人知人、誰もが、出来れば10000歩、最低でも6000歩、と言ってるのに。 629歩、うーーーーん。 ![]() ■
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| 2010-08-29 00:56
| 書籍
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8月26日(木)
木々は緑に、薔薇は赤く、 ぼくときみのために咲き誇っている。 そして、ぼくはひとりつぶやく、 なんて素晴らしい世界なんだ、と。 ルイ・アームストロングが歌う 「この素晴らしき世界 What A Wonderful World」 賢者は言う、愚か者だけが慌てるのだ、と。 でも、ぼくは、 きみのことが好きにならずにいられない。 エルヴィス・プレスリーが歌う 「好きにならずにいられない Can't Help Falling In Love」 この二つの曲にかかわった作者のひとり、 ジョージ・デヴィッド・ワイスが 8月23日、ニュージャージー州の自宅で亡くなったらしい。 89才、老衰だったという。 ただ、ただ、感謝。 こんなに素敵な贈りものをくれたことに。 ![]() ■
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| 2010-08-26 10:27
| 音楽
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8月25日(水)
チリ北部の鉱山の落盤事故から17日、 地下700メートルの避難所に閉じこめられているとは言え、 行方不明になっていた人たち33名の 生存が確認されたという。 救出には数ヶ月かかるらしいが、 物資の補給に加えて、 地上との会話も交わせるようになった。 毎日新聞の「余録」は、 「どんな深い地下でも人の思いは通い、希望は人を生かす」と記す。 深い地下からではないが、 こちらは、 遠く時の壁を越えてきこえてくる声とでも言ったところか。 ジャネット・クラインの新作『ウーピー・ヘイ!ヘイ!ソングス・トゥ・チアー』。 例によって、 舞台は1920年代、30年代のアメリカ、 大恐慌を背景に流れていた音楽の数々を現代に甦らせる。 禁酒法を含めて、 世の中、つまらないことばかり、 だからこそというか、 夜を徹して賑やかに楽しもうとする。 そんな人たちの悲喜こもごもがこぼれてきて、 いまの世の中と重ねてみると、 郷愁などと一言では片づけられないような気も。 もちろん、 深刻ぶったりして、野暮を気取られるようなところはない。 いつものように、 パーラー・ボーイズのおじさんたちを従えて ジャネットはチャーミングに歌を弾ませてくれています。 ![]() ■
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| 2010-08-25 10:23
| 音楽
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8月23日(月)
二十四節気のひとつで、 暑さが落ち着く時期とされる処暑。 にもかかわらず、今年9日目の猛暑日だったらしい。 最多記録は95年の13日という。 その記録を変えるのも、 時間の問題かもしれませんねえ。 そんな日は、 Pupaの新作『dreaming pupa』を聴きながら過ごす。 とても素敵です。 救われるような気がします。 アルバムに寄せて、ちょっとした文を書かせていただきました。 ![]() ■
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| 2010-08-24 09:44
| その他
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8月22日(日)
週末を利用して小さな夏休み。 日盛りをすぎた海でのんびりしたり、 友人たちとバーベキューをしたり、 みんなで水族館に行ったり。 ![]() ふり返ってみれば、 相も変わぬ小さな夏休み、 でも、まあ、 これで良し。 ![]() ■
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| 2010-08-23 06:47
| その他
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8月20日(金)
世界中に呼びかける、 さあ、新しいリズムを受け入れる準備はいいかい、と。 夏、季節もバッチリだ。 通りで踊り出すには、申しぶんない。 シカゴで踊ってる、ニューオーリンズでだって。 ニューヨークでも。 誰もが音楽を求めている、ご機嫌な音楽を。 ありとあらゆるところに音楽があふれ出す。 ありとあらゆるところが笑顔と歌声で満たされる。 「ダンシン・イン・ザ・ストリート」 ![]() もちろん、 オリジナルはマーサ&ザ・ヴァンデラスだが、 (この頃のモータウンは、本当に凄いね) ミック・ジャガー&デヴィッド・ボウイのも、 やっつけ仕事のようなところが却って胸を躍らせる。 大人が、それも大の人気スター二人が まるで男の子に戻ったかのように歌い、踊っているからだ。 グレイトフル・デッドのも、当たり前のように楽しかった。 ヴァン・ヘイレンのも、「オー・プリティ・ウーマン」の影に隠れちゃったけど、 悪くなかった。 フィル・コリンズも新作『ゴーイング・バック』の中で楽しそうに歌っている。 仲井戸麗市も、ライヴで歌っている。 キンクスにラムゼイ・ルイスに。 ![]() そして、ママス&パパスのも、ぼくは大好きだった。 モンタレー・ポップ・フェスティヴァルでは、 この歌にあわせてみんなが楽しそうだった。 そう言えば、 もう過ぎちゃったけど、 7月29日は、ママ・キャスことキャス・エリオットの命日だった。 60年代から70年代にかけて、 とても重要な役割をはたした女性だが、 亡くなってから もう36年が経つんですね。 ![]() ■
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| 2010-08-20 10:03
| 音楽
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| 2010-08-19 09:34
| 音楽
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8月17日(火)
先日取り上げた パンチ・ブラザーズのクリス・シーリー繋がりで、 最近の愛聴盤の何枚かを。 ![]() まずは、 クリスがニッケル・クリークで一緒だった サラ・ワトキンスのソロ・アルバム『Sara Watkins(サラ・ワトキンス)』。 こちらは、ポップな彼女の持ち味が生きていて、 もちろん、クリス・シーリーも参加している。 ![]() そのサラ・ワトキンスのアルバムで、 彼女と一緒に歌っていたのが、 イーファ・オ・ドノヴァンだ。 イーファは、涼しげな歌声が魅力の、アイリッシュ系の女性シンガーで、 クルックド・スティルの看板として活動している。 このクルックド・スティルの新作は、 『Some Strange Country(サム・ストレンジ・カントリー)』という。 バンジョーやフィドルやチェロといった楽器を奔放に使いながら、 ブルーグラスというか、ルーツ・ミュージック周辺に、 またひとつ新しい景色を運び込んでくれている。 『サム・ストレンジ・カントリー』では、 古いトラディショナル・ソングなどに交えて、 ローリング・ストーンズの「ユー・ゴット・ザ・シルヴァー」を取り上げていたりする。 ![]() ![]() バンジョーのグレッグ・リストは、 ブルース・スプリングスティーンのザ・シーガー・セッションズ・ツアーに引っ張りだされていたので、記憶のあるかたもいるかもしれない。 それで、クリス・シーリーとの繋がりだが、 You Tubeには、 クリス・シーリーとイーファ・オ・ドノヴァンが、 ボブ・ディランの「フェアウェル・アンジェリーナ」をデュエットしている映像がある。 時間があるかたは、 ついでに、You Tubeで、 クリス・シーリーのパンチ・ブラザーズが、 ザ・バンドの「オフェリア」を演奏する映像もどうぞ。 ディアークス・ベントレーの新作『Up On The Ridge(アップ・オン・ザ・リッジ)』にも、 クリス・シーリーを含めてパンチ・ブラザーズのメンバーたちが参加している。 ![]() 志の高い若い人たちが いろいろ交流を広げながら新しい景色を次々と届けてくれていて、 面白そうですね。 誰か、このあたりの動きをまとめて紹介してくれないかなあ。 ■
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by in-cahoots
| 2010-08-18 08:04
| 音楽
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8月16日(月)
リトル・フィートのリチャード・ヘイワードが 8月12日に肝臓ガンで死去していたらしい。 リトル・フィートの前身、 ザ・ファクトリー時代からメンバーだった人だ。 ザ・ファクトリーへは、 フリーペーパーでのメンバー募集の告知をみて参加した。 そのときの告知には、 ドラマーを求む、 ただし、フリーキーであること、 とあったらしい。 ![]() デビュー・アルバム『リトル・フィート』の写真からして、 (左で帽子かぶってるのがリチャード・ヘイワードですね) その条件に申し分なかったように思う。 ローウェル・ジョージを筆頭にみんなそんな感じだったけど。 ともあれ、 リトル・フィートの強靱なリズムを支える大切な人だった。 ![]() ■
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by in-cahoots
| 2010-08-17 03:50
| 音楽
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天辰保文のお知らせetc.
天辰保文のHP、IN-CAHOOTSは引っ越ししました。
新しい住所は、こちらです。 宜しく、お願いします。 www.in-cahoots.net Facebookは、こちらで。 https://www.facebook.com/yasufumi.amatatsu Instagramを始めました。宜しければ、そちらも、、。 [イベント情報] # 1 2月14日(水) 御茶ノ水のレストランcafe104.5で、堀江博久さんとDJを担当、選曲します。詳細は、以下に貼っておきます。 Yasufumi Amatatsu × Hirohisa Horie Music Voyage : 天辰保文 × 堀江博久 2018.2.14 wed. バレンタインデーに登場いただくのは、音楽評論家の天辰保文さんと、キーボーディスト/プロデュサーの堀江博久さん。 選曲のテーマは前回に続いて "&" 。『2人の出会い』によって誕生したデュオ/ソングライティングチームによる名曲や、タイトルに"&"が入っているナンバーを取り上げます。 音楽、料理とお酒を楽しみながら、ゆったりとしたひとときをお過ごしください。 ----------------------------------------- DJ : 天辰保文、堀江博久 [Date] 2018.2.14 wed. [Time] 8:00 pm - 10:00 pm [Charge] Admission Free(入場無料) *ご飲食代のみ頂戴します。 *ご予約はお電話で承ります。TEL : 03-3251-1045 [執筆情報] #1 ライナーノーツ関連です。 イーグルス『ホテル・カリフォルニア:40周年記念エクスパンデッド・エディション』、ザ・チーフタンズ『グレイテスト・ヒストリー』、ウィ・バンジョー・スリーの『ストリング・セオリー』を書かせていただきました。 ニール・ヤングの『ディケイド~輝ける10年』の2017リマスターで、以前書いていたものに加筆させていただきました。 ポール・サイモンの『ザ・コンサート・イン・ハイド・パーク』を書かせていただきました。 WEST COAST 1300 Collectionで、 アンドリュー・ゴールドの『アンドリュー・ゴールド・デビユー』、ニコレット・ラーソンの『レディオランド』、アメリカの『名前のない馬』、デヴィッド・リンドレーの『化けもの』の以上4点。 AOR CITY 2017では、ポール・サイモンの『ワン・トリック・ポニー』クレイグ・フラー&エリック・カズの『クレイグ・フラー/エリック・カズ』、セシリオ&カポノの『セシリオ&カポノ』、『ナイト・ミュージック』、ジェニフアー・ウォーンズの『ハートで一撃』、ウィリー・ネルソンの『スターダスト』以上6点を。 オールド・クロウ・メディスン・ショーの『ブロンド・オン・ブロンド』50周年記念ライヴ』、ジョージ・ハリスンの紙ジャケットシリーズでの『オール・シングス・マスト・パス』、『ダーク・ホース』、『33 1/3 』、『慈愛の輝き』。中川五郎の『どうぞ裸になって下さい』、ボブ・ディランの『ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・ボブ・ディラン』、レナード・コーエンの『愛の哀しみ』、薬師丸ひろ子の『シネマ・ソングス』、POCOの『ライヴ・ポコ』、ファンキー・キングスの『ファンキー・キングス』、ローウェル・ジョージの『特別料理イート・イット・ヒア』、スティーヴ・グッドマンの『スティーヴ・グッドマン』、ウェイン・ベリーの『ホーム・アット・ラスト』等々のライナーノーツを書かせていただきました。 #2 『CDジャーナル』で、ベルウッド・レコードについて、また、デクラン・オドノヴァンのインタビューを。『intoxicate』で、ランディ・ニューマンの新作『ダーク・マター』について書かせていただきました。 エンタメステーションで、Anlyのインタビューを、チャック・ベリーの追悼記事、グラミー賞とアデルについて、2016年のBest3、2017年の展望について、レナード・コーエンの追悼記事、ボブ・ディランのノーベル文学賞授賞について書かせていただきました。 #3 毎日新聞関連です。9月28日夕刊東京版でチーフタンズのインタビューを、9月7日夕刊東京版で山下達郎のライヴ評を、6月22日夕刊東京版でスティングの来日公演評を、5月18日夕刊東京版ででドゥービー・ブラザーズの来日公演評を、5月15日 朝刊でチャック・ヘリーの追悼文を書かせていただきました。他に、畠山美由紀さんのインタビュー記事、ウォリス・バードの来日公演評、predawnこと清水美和子さんのインタビュー記事、高橋幸宏さんのインタビュー記事、パンチ・ブラザーズのライヴ評等々を書かせていただきました。 #4 文藝別冊 KAWADE夢ムック『キャロル・キング』に少し書かせていただきました。来日公演を控えて発売されたムック本『オール・アバウト・ノラ・ジョーンズ』(シンコーミュージック)にエッセイを書かせていただきました。 #5 大人のMusic Calendarで、ジェイムス・テイラーの「きみの友だち」について、他、ザ・バーズ、ボズ・スキャッグス、ローウェル・ジョージ、ニール・ヤング、リック・ダンコ、ジョニ・ミッチェル、トム・ウェイツについて書かせていただきました。 カテゴリ
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