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こういうのが聴きたかったんだよ、、、ベンモント・テンチのソロ・アルバムに。
3月29日(土)

なにしろ、トム・ペティとは、11才のときに故郷ゲインズヴィルの楽器屋で出会ってからの仲だ。
その後、ニューオーリンズの大学に通っていた頃には、判事の父親を説得し、
ベンモント・テンチをマッドクラッチに、つまり本格的に音楽の道に引っ張り込んだのも、
トム・ペティだった。
マッドクラッチからトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズへ。
そこでの活躍はもちろんだが、ボブ・ディランにローリング・ストーンズ、
ドン・ヘンリーにU2にシェリル・クロウ、ライアン・アダムスにアヴェット・プラザーズと、
世代を越えてピアノ、オルガン奏者として名を刻んできた。
近年だと、Works Progress Adminstrationでの活躍も印象深い。
アルバム『WPA』最後の「ザ・プライス」での、
サラ・ワトキンスとのデュエットなんて、本当に素敵だった。

そのベンモント・テンチの、初めてのソロ・アルバムが『You Should Be So Lucky』だ。
ブルーノートからなので、当然ドン・ウォズが、と思いきや、
プロデュースはグリン・ジョンズに任せ、ドンは、もっぱらベースに専念している。
若い頃から、アメリカ然としたものよりは、大西洋を結ぶような音楽に憧れていたベンモント・テンチだ。
それだけに、グリン・ジョンズというのもうなづける人選で、
その上にさすがの顔ぶれが揃った。
トム・ペティが、10代の頃のように、ベースで参加というのも嬉しい。
他には、イーサン・ジョンズ、ブレイク・ミルズ、デイヴ・ローリング、ギリアン・ウェルチ、ライアン・アダムス、
その時代の才気が互いを呼び合ったような人選、、、。
タンバリンのリンゴ・スターも含めて、
みんな、、、、その人らしい参加で、
「こういうのが聴きたかったんだよ」、と、ぼくは思わずつぶやいたくらいだ。
もちろん、味がある、なんて表現だとありきたりすぎて面白くないが、
訥々と癖のある歌い口調もなんとも言えない。

こういうのが聴きたかったんだよ、、、ベンモント・テンチのソロ・アルバムに。_e0077638_12321433.jpg

by in-cahoots | 2014-03-29 12:46 | 音楽
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