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ホエン・アイム・シックスティー・フォー
9月24日(火)

何年も先の話だけど、とその歌は始まり、
ぼくが年をとって、髪が薄くなってしまっても、
きみはバレンタインやバースデー・カード、
ワインなどを贈ってくれるかい、と続く。
そして、64才になったときの様子を想像しながら、
庭の手入れをしたり、孫を膝の上にのせての穏やかな日々を思い描く。

ビートルズの「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」だ。

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10代の頃に初めて聴いて、
その頃は、まさか、自分がその年齢になるとは思ってもみなかった。

あくまでも歌の中の、架空のことだったけど、
先週末に、その歌が現実のものとなった。
ぼくには孫もいないし、まだなんとか髪の毛もあるけれど、
それでも、紛れもない64才だ。
ベランダの椅子のペンキを塗り替えただけで腰痛になり、
その治療に病院通いをする情けない初期老人だ。

ただ、何かに向けて闘うというか、、、
闘うなんていうと、大袈裟だけど、
分別くさい、妙に物わかりのいい年寄りだけにはならないぞ、、、、と、
その日の深夜、プレゼントのショットグラスを傾けながら、
一人しみじみと思ったのであった。

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by in-cahoots | 2013-09-24 12:13 | 音楽
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