8月2日(金)
ビルボードライヴ東京で、ガース・ハドソンを。
言うまでもなく、ザ・バンドのキーボード奏者で、
その風貌からして、何処か変わっているというか、世間離れしていた人だ。
教授と呼ばれ、
実際、ザ・バンドに参加した頃は、
メンバーたちへの音楽教育という形でお金をもらい、
ロックンロール・バンドへの参加を家族に納得させたというエピソードが残っている。
ステージでは、後ろのほうで黙々と演奏し、
かと思えば、「チェスト・フィーバー」での格調高いオルガンで圧倒させる。
ザ・バンドで残っているのは、
ロビー・ロバートソンと二人だけになってしまったなあ、と、
感慨深いものがあって、今回足を運びました。
しかも、この日は、76歳の誕生日だったそうな。
妻でもあるシスター・モード・ハドソンが、ほとんどのリード・ヴォーカルをとりながらザ・バンドの曲の数々を。
「イット・メイクス・ノー・ディファレンス」など、曲によっては、
マーティ・グレッグがそれに代わると言った具合だった。
このマーティ・グレッグで、ぼくが記憶にあるのは、
カル・デヴィッド(ポコのポール・コットンとのイリノイ・スピードプレス!)やハーヴェイ・ブルックス(スーパー・セッション!)と一緒にファビュラス・ラインストーンズを組んでいたことで、
帰宅後、久しぶりに、アルバムを引っ張り出してみた。
『FREE WHEELIN'』、1973年ので、
デヴィッド・サンボーンやランディ・ブレッカーを交えながら、ブルー・アイド・ソウルがきけるアルバムだ。
他にも、グレッグは、
ザ・バンドの『ジェリコ』やエリック・クラプトンの『ジャーニーマン』で、
曲を提供していたし(誰かとの共作だったけど)、
ボニー・レイットのアルバムでも結構参加が続いたと思う。