7月28日(日)
J.J.ケイルが、心臓発作で永遠の眠りについた。
7月26日、カリフォルニアの病院で、74年の生涯に幕を閉じたらしい。
流行になびかず、見栄に縛られず、名声に溺れることもなく、
この人の音楽が着ぶくれしたところは一度だって見たことがない。
そしてそれは、
音楽について語りすぎてはいないか、と、
ぼくにいつも問いかけてくれる。
そういう掛買いのない人でもあった。
1938年12月5日、オクラホマ・シティ生まれのタルサ育ち。
文字通りの、オーキーだ。
エリック・クラプトンの「アフター・ミッドナイト」も、
ジェリー・ガルシア・バンドの「アフター・ミッドナイト」も、
レーナード・スキナードの「コール・ミー・ザ・ブリーズ」も、
ジョニー・キャッシュの「コール・ミー・ザ・ブリーズ」も、
ポコの「マグノリア」も、マリア・マルダーの「ケイジャン・ムーン」も、
ブライアン・フェリーの「セイム・オールド・ブルース」も、
どれも悪くはないけど、
J.J.ケイルの歌にはかなわない、J.J.ケイルの演奏にはかなわない。
そして、どれを久々に聴こうかと取り出したのは、やはり、『ナチュラリー』。
ジョン・ウェルドン・ケイル、34才のときのデビュー・アルバムだ。
さあ、夜中過ぎにみんなで酔っぱらおう。
という歌に誘われながら、
ぼくは、今夜、酔っぱらうぞ。