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高橋幸宏60th Anniversary Live
12月25日(火)

先週、22日(土)は、渋谷Bunkamuraオーチャードホールで高橋幸宏<60th Anniversary Live>を。
細野晴臣(スケッチショウ)、鈴木慶一(ビートニクス)、
原田知世、高野寛、堀江博久、権藤知彦、高田漣(pupa)、
東郷昌和、小出博志(バズ)、スティーヴ・ジャンセン、小原礼、徳武弘文、
Dr.kyOn、小山田圭吾、矢口博康、白根賢一、高桑圭等々、
豪華なミュージシャンたちが、入れ代わり立ち代わり一緒に。
合計33曲、約3時間半。
その選曲を含めて、これまでの幸宏さんの活動を振り返るようなところがあったが、
過去をなぞるのではなく、
過去に追いつかれまいとしているかのような演奏が彼らしく、そして素敵だった。
サディスティック・ミカ・バンドから数えても約40年、
こういう音楽を創り続けてきた人は他にいないし、また、こういう60才もいままでいなかった。
身体がきつい、あるいは心が痛いと、ぼくらと同じように弱音を吐き、
しかし、その弱音にさえ、歌われるべきものが潜むことを問いかけ、
ぼくらを惹きつけて止まない音楽を生み続けてきた。
それも、悲しいことを悲しく歌うような、誰もが思いつくありきたりな方法ではなく、
繊細な屈折を交えた彼ならではのやりかたを模索しながら、丁寧に。
だからこその、震えるような、唯一無比の音楽。
ときには、そこに彼の思惑をも越えた光が射す瞬間があって、それにどれほど救われたことだろうかと思う。
ぼくにとっては、その音楽から言葉を探し続けさせてもらっている大切な音楽家のひとり。
最後は、ソロ・デビュー作となる『サラヴァ!』から「サンセット」と「サラヴァ!」。
そして、
終演後のスクリーンには、I'm Still Walking、Thanksとあった。

高橋幸宏60th Anniversary Live_e0077638_2346268.jpg

by in-cahoots | 2012-12-26 00:37 | 音楽
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