人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< ローウェル・ジョージの命日に、... ビー・ジーズを聴く。 >>
ニール・ヤングが歌う「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」
6月26日(火)

「我が祖国」の邦題でも親しまれる「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」は、
ウディ・ガスリーが、
「ゴッド・ブレス・アメリカ」へのアンサーソングとして書いた歌だ。
カーター・ファミリーの「この世が火と燃えるとき」と「リトル・ダーリン」のメロディーを借用し、
そこに歌詞をつけたとされている。
第二のアメリカ国家とも呼ばれ、PP&Mをはじめとして沢山の人たちに歌いつがれてきた。
ただし、
ウディのオリジナルにはあるのに、
(本人のもその時々で変わることがあったらしいが)、
次第に多くの人たちがそこを避けて歌うようになったオリジナルのバースがある。
それが、以下ーー。

歩いていると立て看板がみえた。
そこには立ち入り禁止と書いてあった。
でも、その裏側にはなにも書いていなかった。
だから、きみもぼくも自由に入っていける、
そこはぼくたちのためにあるんだ。

尖塔の影に仲間の姿がみえた。
生活保護局のそばで大勢の仲間をみてきた。
みんな腹をすかせて立っていた。
そこで、たずねたんだ。
この土地はきみとぼくたちのものじゃないのか、と。


ニール・ヤングは、久々にクレイジー・ホースを率いた新作『アメリカーナ』で、
「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」を、
このバースをちゃんと入れて歌っている。
2009年、オバマ大統領就任記念式典で、
ピート・シーガーがブルース・スプリングスティーンらと一緒に歌ったのも、
このバースを加えたヴァージョンだった。
つまり、この歌は、単なるアメリカ讃歌ではないということだ。
移民や貧民の現実を訴え、
傲慢な国家に屈しないで、逞しく生きることへの讃歌だった。

何処かの国の現状に投げかけたくなりますね。

ニール・ヤングが歌う「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」_e0077638_1373161.jpg

by in-cahoots | 2012-06-26 13:37 | 音楽
<< ローウェル・ジョージの命日に、... ビー・ジーズを聴く。 >>