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カロライナ・チョコレート・ドロップス
3月17日(土)

10年ほど前だったか、
ノースカロライナのアパラチア山岳を舞台にした映画『歌追い人』というのがあった。
カロライナ・チョコレート・ドロップスの新作『Leaving Eden』を聴いていたら、
ふと、その映画のことを思い出した。
都会の大学で古いフォークソングを研究する主人公の女性が、
奥深い山の中に暮らす妹のところに身を寄せ、
そこで古いフォークソングと出会うという物語だった。
歌が沢山流れる映画だった。

カロライナ・チョコレート・ドロップスは、
バンジョーやフィドルなどを使う黒人3人のストリング・バンドだ。
前作『Genuine Negro Jig』では、
グラミー賞の最優秀トラディショナル・フォーク・アルバムを受賞した。
そのときは、ジョー・ヘンリーのプロデュースだったが、
今回は、バディ・ミラーがてがけている。
3人のメンバーのうち一人離れ、
ドム・フレモンズ、リアノン・ギデンスの二人に、
新たにハビー・ジェンキンスという人が加わって新生3人組になった。
伝統を重んじながらも、そこに縛られない自由と創意を感じさせる若い人たちで、
チーフタンズの結成50周年記念アルバム『ヴォイス・オブ・エイジス』にも
ボン・イヴェール、パンチ・ブラザーズ、ロウ・アンセム等々と参加している。

アルバム『Leaving Eden』は、
朝焼けの深い森に力強く響き渡るようなリアノンのア・カペラで幕を閉じる。
昨年4月、75才で亡くなったブルーグラスのパイオニアの一人、
映画『歌追い人』にも出演していたヘイゼル・ディケンズの「プリティ・バード」だ。

飛んでいきなさい
暗い山を越えて、もっと自由でいられる場所へ。
飛んでいきなさい
何処か、冷たい冬の風が吹いていないところへ。

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by in-cahoots | 2012-03-17 14:21 | 音楽 | Comments(0)
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