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北杜夫、そして『少年』
11月1日(火)

ゆうぐれ、川原の土手の草のなかに、ぼんやりと寝ころんでいた。
見あげる空が突きぬけてひろかった。
川水の音を聞きながら、ぼくは考えた。
空のふかさについて。
そのふかさにつもる時間について。
時間のひとすみにうごめく人間について。

北杜夫の、最も初期の小説の一つ『少年』の出だし。
初期の作品集『牧神の午後』からもこぼれ落ち、しばらく後に発表された作品だ。
若い頃、この人の作品を良く読んだ。
『木霊』、『星のない街路』、『酔いどれ船』、『白きたおやかな峰』、
『夜と霧の隅で』、『どくとるマンボウ航海記』、『遙かな国遠い国』、
『さびしい乞食』、『楡家の人々』、『マンボウ交友録』等々。
先日(10月24日)の死去のニュースをきいて、
倉庫の奥から引っ張り出してみた。

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by in-cahoots | 2011-11-02 11:03 | 書籍 | Comments(2)
Commented by NOAH at 2011-11-04 10:16 x
どうしようもない
中学生時代、大嫌いな先生から紹介された「少年」
夏休みにぼんやり読んでいたら

「自由」という言葉がなんなのか
少しわかって来ました
Commented by yasu at 2011-11-04 16:56 x
NOAHさん、
この小説、北杜夫ご本人にも、青臭くて特別なところに位置するそうです。
青臭くて、恥ずかしいような、
でも、その季節に一度しか書けないものって、きっと誰にでもあるんでしょうね。
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