10月18日(月)
「狂気の軍隊」、「ベター・デイズ」、「傷ついた鳥」と続いていく。
グレアム・ナッシュの『ソング・フォー・ビギナーズSongs For Beginners 』は、
若い頃、大好きなアルバムの1枚だった。
「グラハム・ナッシュがホリーズを脱退してアメリカへ渡った時、
彼のポケットにはたった50ドルしかなかったんだってね。
いいなァ。かっこいいよね。」
という書き出しの
1971年当時の渡辺勲さんの解説を読みながら、
何度も何度も聴いたものだった。
『BE YOURSELF』は、
その『ソング・フォー・ビギナーズ』へのトリビュート・アルバムで、
グレアムの娘さんナイル・ナッシュやブレンダン・ベンソンやボニー・プリンス・ビリー等々が、
アルバムに沿ってカヴァーしている。
それも、
歌に対する一途さというか、ひたむきさが伝わるような歌声で。
初心者のための歌たちーー、
そのタイトルも大好きだった。
グレアム・ナッシュは、
そこに、
行動を起こし、何か事を始める人たちのためにという意味も託したらしい。
となると、ぼくは、
何処かに止まったままで、
彼の思いをきちんと受け止めてきたか疑わしいが、
少なくとも歌に関しては、
永遠に初心者でいつづけたいと、
改めてそう思う。