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ブライアン・ウィルソン、ガーシュウィンを歌う
10月13日(水)

映画『グッド・シェパード』の中で、
幼い頃にイタリアから移住してアメリカで暮らす老人に、
CIAの主人公マット・デイモンが
国外追放という脅しで情報を得ようとするシーンがある。
そのときの二人のやりとり。

老人曰く、

イタリア人には家族と教会がある。
アイルランド人には故国が、
ユダヤ人には伝統がある。
そして、黒人には音楽がある。
あんたたち(アメリカ人)にはなにがある?

すると、マット・デイモンはこう答える。

アメリカ合衆国がある、と。

なんとも含みがあって、
ロバート・デ・ニーロ監督ならではの台詞だなあと思いながら、
我が身にも同じ質問を投げかけてみる。
日本人にはなにがあるんだ、と。
たくさんの溜息がある、という答えもなんだしなあ。
うーーーん、
人間としての誇り、なんて高望みはしない、
だけど、
なにか胸を張って答えられる日がやってくることはあるのだろうか。

写真は、ブライアン・ウィルソンの『Reimagines Gershwin』。
文字通り、ガーシュウィン・ナンバーの数々を歌っている。
中には、ガーシュウィンの未完成作品に手を加えたものも含まれている。
'S Wonderful!
そしてこれも、アメリカのひとつ。
ブライアン・ウィルソン、ガーシュウィンを歌う_e0077638_11404957.jpg

by in-cahoots | 2010-10-13 12:08 | 音楽
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