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「みをつくし料理帖」シリーズで、江戸の風味、情緒を。
6月20日(日)

友人から薦められた高田郁の「みをつくし料理帖」シリーズ、
『八朔の雪』、『花散らしの雨』、『想い雲』の3巻。
澪という上方出身の若い女性料理人が主人公。
神田明神近く御台所町から、老舗料理屋の悪意で九段坂下俎橋のたもとに移るが、
その「つる家」という料理屋を舞台に、
江戸庶民の常識を覆すような料理をいろいろと考え出していく。
江戸と上方の食文化の違いを含めて、
「つる家」の老店主、澪と暮らす以前の店の女将、家柄のいい若い医者、
澪が思いを寄せる謎の侍、舌自慢の戯作者、澪の幼馴染み、
長屋の家族等々の人情話が絡んで物語は進む。
流行の大きな展開や感動こそないが、
それでも、心に小さな灯がともるような温かみが楽しめる。
とろとろ茶碗蒸し、ほっこり酒粕汁、ほろにが蕗ご飯、忍び瓜、
ふっくら鱧の葛叩き、こんがりやき柿等々、
澪が考えた料理のレシピが巻末付録にあるので、
いつか試してみようかしらん。
「みをつくし料理帖」シリーズで、江戸の風味、情緒を。_e0077638_234444.jpg

by in-cahoots | 2010-06-20 23:54 | 書籍
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