秋の夜に、おっさんがぼやく
10月8日(水)
「終わりましたなあ」
「ほんまに。ーーそれにしても、ぶちゃいくなシーズンになりましたなあ」
「ロッテに良いように遊ばれた日本シリーズのときといい、岡ぼんはファンを惨めな気にさせよりますなあ」
「明日から、顔あげて歩けませんで、恥ずかしうて」
「もともと、他人様に見せられる顔とちゃいますけどな」
「それにしても、いつのまに読売さんに追いつかれましたんやろ」
「そやなあ、いつのまにーー。夏までが夢みたいやったなあ」
「終わってみたら昔とちっとも変わっとりませんでしたなあ」
「肝心なところでよう打てん、ここぞという試合でよう勝てん」
「まだ、ありまっしゃろ、中日さんと読売さん相手に。優勝も、日本シリーズもなくなったわけやない」
「いや、あきません。いまの状態では、見るのがしのびない。相手さんにも失礼や」
「きょうも、桧山なんか、チャンスで凡退して笑ろとりましたからな」
「去年は、狩野、桜井、林と楽しみな若い子たちがでてきましたけど、考えてみれば今年はそれもありませんでしたなあ」
「岡ぼんは、無茶な選手起用しまっさかいなあ」
「いちばん大事なときに、みんな体力がなくなってしもうた」
「あの子らも、勘違いしてたんかもしれませんなあーー」
「わてらも、はしゃぎすぎたーー。ひょっとしたら、体力がついたと、強うなったんやないかと」
「分相応というか、人間、身の丈をわきまえなあかんいうことでっしゃろなあ」
「世の中、切ないいうかーー、こりゃ、いっこうに酔えんな、もう帰って寝よ。親爺、勘定してや」
「わても、頼むわ。冷えてきよったなあーー、秋やで、おお寒っ」
「おおきに。お二人とも、そないに気い落とさんように」
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# by in-cahoots | 2008-10-09 12:43 | その他 | Comments(2)
ニティン・ソーニーの、音楽の目つき
10月7日(火)
 5年ほど前だったか、『ヒューマン』というアルバムで初めてニティン・ソーニーの音楽に触れたとき、音楽にも目つきというのがあるのかもしれないなあ、と思った。
 そして、この人のは真っ直ぐで強くて、それが印象に残ったことを、新作『ロンドン・アンダーサウンド』を聴きながら思い出した。ロンドン在住だが、両親はインド人。国籍やジャンルを越えた多彩な音楽、しかもティナ・グレイスやリーナ・バルドワジのような女性シンガーを上手く使いながら本人は歌っていないのに、歌がきこえる。それも、シンガー・ソングライター然とした、強い気持ちを託した歌がちゃんときこえる。そこに、ぼくは、音楽の目つきを感じているのかも知れない。
 2005年7月7日、ロンドンで起きた地下鉄、及びバス爆破テロ事件をきっかけに書かれた歌が多いようだ。ポール・マッカートニーの参加も話題に。

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# by in-cahoots | 2008-10-08 03:29 | 音楽 | Comments(0)
秋の休日
10月4日(土)
  朝のはやい時間に、パトリック・ハンフリーズ著、金原瑞人訳『トム・ウェイツ、素顔の、酔いどれ天使』の書評を書き終えて、再びひと眠り。お昼近くに起きて外を見るとなんともまあ、天気のいいこと。家人はみな外出していて、静かな一日になりそうだ。
 その天気に誘われて近くの公園にのんびりと散歩。キャッチボールをする親子、カメラ片手に幼子を追い回す若い夫婦、寝っ転がって太陽を浴びている人、バーベキューを楽しんでいる若い人たちのグループ、ビールを飲みながら釣りを楽しんでいる人、規則正しい息遣いを残してすれ違うジョギングの人と、長閑な秋の休日の光景が。
 ハゼ釣りもさすがに終わりだろうと、そのまま川まで足を延ばすと、とんでもない、家族連れで賑わっていた。

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# by in-cahoots | 2008-10-05 01:14 | その他 | Comments(0)
鈴木博文さんちのバクくん、そして新作『凹凸ーおうとつー』
10月3日(金)
 秋晴れの、少し汗ばむような天気。東京モノレールに乗って羽田の近くまでちょっとした旅行気分を味わった。雑誌『CDジャーナル』連載のために、鈴木博文さんを取材したのである。戦火を逃れたという趣のあるご自宅を訪ねると、大きなゴールデンレトリバーがお迎えに。その愛犬バクくんとの話をいろいろうかがった。
写真家の高木あつ子さんはバクくん相手に大奮闘。雑誌が店頭に並んだ際は、是非、写真をご覧になって下さい。
 なお、『Birds』以来9年ぶりの、鈴木さんの新作『凹凸ーおうとつー』は現在通販で発売中だが、25日からは通常のCDショップでも発売されるそうだ。その歌の数々を前に、ぼくはいま道に迷ったような感覚に襲われている。そしてそれは、普段よりは少し時間をかけて歩いたり、立ち止まったり、座り込んだり、慌てたりと、悪くない気分だ。


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# by in-cahoots | 2008-10-04 01:36 | 音楽 | Comments(0)
竹内まりや、30周年記念アルバム『Expressions』
10月1日(水)
 随分昔のことなので詳細は忘れてしまったが、誰かのコンサート会場でのことだったと思う。マネージャーか、レコード会社のかたか、とにかく付き添っていらしたかたに紹介された。そのとき、クリクリッとした目で、屈託のない爽やかな笑顔で、スーッと握手の右手が差し出された。「まりやです」と。それが、竹内まりやさんとの初めての出会いだった。
 その彼女も、今年でデビュー30周年ということで、この10月1日にベスト・アルバム『Expressions』が発売された。彼女の場合、350万枚という途方もないセールスを記録した『Impressions』というベスト盤が過去にあるが、そこにはRCA時代のが含まれてなかったので、レーベルを超えてのコンプリート・ベストとなると、これが初めてになる。3枚組で42曲、初回限定分にはカラオケ盤が加わっての4枚組だ。解説を書かせていただいたこともあって、その完成したCDを送っていただいた。
 まりやさんらしい、手間暇のかかった丁寧なCDに仕上がっている。山下達郎さんが、プロデューサーとして、夫として彼女を身近で見つめてきた人ならでの素敵な一文を寄せている。「不思議なピーチパイ」と、達郎さんとのデュエット「レット・イット・ビー・ミー」が、「リンダ」と「駅」が、「家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)」と「人生の扉」が、というように全くタイプの違ういろんな歌が一緒のCDに収まっていても違和感がない。こういうのが、ポップスの楽しさなんだろうなと、改めて思いながら、一曲一曲についた御本人の解説と一緒に改めて聴きなおしてみる。
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# by in-cahoots | 2008-10-02 00:32 | 音楽 | Comments(0)
ジェイムス・テイラーが、「ハウンド・ドッグ」を歌う
9月29日(月)
 エルヴィス・プレスリーのが一般的だが、こちらは、ビッグ・ママ・ソーントンのオリジナルのほうを参考にしたみたいだ。ジェイムス・テイラーが歌う「ハウンド・ドッグ」。彼の歌いっぷりといい、スティーヴ・ガッドやジミー・ジョンソンらの演奏といい、そのコンビネーションといい、なんとも絶妙で、身も心も躍り出す。
 他にも、グレン・キャンベルの「ウィチタ・ラインマン」にレナード・コーエンの「スザンヌ」、ドリフターズの「オン・ブロードウェイ」にバディ・ホリーの「ノット・フェイド・アウェイ」等々。ジェイムス・テイラーの新作は、その名も『カヴァーズ』という。
 オリジナルへの敬意を惜しまず、それでいて、アルバムの幕開けからして、そのイントロからして他の誰でもない、この人ならではの響きがこぼれてくるあたりがすごい。

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# by in-cahoots | 2008-09-30 01:19 | 音楽 | Comments(0)
井戸多美男作の眼鏡、ホット・ツナの紙ジャケット再発
9月27日(土)    
 それほど視力が弱いわけではないので、普段は裸眼でも生活に支障はない。
ただし、映画やコンサートで、それに車を運転するときには眼鏡が必要だ。老眼も進んできて、数年前から2本の眼鏡を使いながら日々こなしている。
 他に、予備として車の中に1本、釣りのライフジャケットにも老眼用を、これも予備として1本欠かさない。朝夕のまずめには糸を結ぶ作業が裸眼では辛いからだ。
 殊に、普段世話になっている近視用の眼鏡は随分と使い込んだので、新しいのをと眼鏡店に。店員さんに薦められて、眼鏡職人井戸多美男の手造りというのを購入した。写真は、家人からもらった誕生日のプレゼントと一緒に、その眼鏡。

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9月26日(金)
 ホット・ツナがRCAレコードに残した一連のアルバムが、紙ジャケットで再発売された。『ニューオーリンズ・ハウスのホット・ツナ』に始まり、『ファイナル・ヴィニール』までの計9枚、ホット・ツナの紙ジャケだ、ちょっと嬉しい。
 なにしろ、ブルースへの憧れを包み隠さず、見栄だとか一切無縁にひたすら演奏することに徹した人たちで、それ以外にはなにも欲しくない、もう少しギターが上手く弾ければそれでいい、もう少しベースが達者になればそれでいい、自分たちのブルースを奏でることが出来ればそれでいい、それ以外はなにも欲しない、と思えるくらいの潔さが好きだった。
 ジェファーソン・エアプレインから独立したバンドとしてばかりの名が残ったが、それ以上に語られるべき沢山のものを有するバンドだったといまでも思っている。だから、嬉しい。

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# by in-cahoots | 2008-09-28 15:40 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月24日       プリシラ・アーン、おおはた雄一を渋谷でみる
 プリシラ・アーンは、なんとも気持ちの良さそうな、可愛い人だった。
私は自分だけの淋しい小さな世界で夢をみながら暮らす少女だった、と歌いだされるアルバム『グッド・デイ』でデビューしたばかりだ。ブルー・ノートからの新人なので、第二のノラ・ジョーンズとの呼び声もあるが、同じようなカジュアルな感じでもこちらのほうが敷居が低いというか、気軽なところがありそうだ。
 そう言えば、ジョーイ・ワロンカーがプロデューサーとして参加している。BeckやR.E.M.などとの仕事でも知られるドラマーで、最近はプロデューサーとしての活躍も目覚ましい人だ。坂本龍一で親しまれたグート・レーベルにはソロとしてのレコーディングも残している。
 ぼくのような世代には父親のレニー・ワロンカーがまずは馴染みが深い。ハーパース・ビザールからランディ・ニューマン、ヴァン・ダイク・パークス、マリア・マルダー、ジェイムス・テイラーまで、いわゆるワーナーのバーバンク・サウンドの要となったプロデューサーだ。そして遡ること、レニーの父親、つまりジョーイの祖父にあたるサイモン・ワロンカーは、リバテイ・レコードの創始者だから根っからの音楽家の血筋を引く。
 『グッド・デイ』の日本盤では、ヴァン・ダイクのアコーディオンを交えながらニルソンの「ムーンビーム・ソング」がボーナス・トラックとして加えられたりしている。ジャケットを含めてアルバムの写真は、ヘンリー・ディルツ。
 話しが脱線したが、プリシラ・アーンのアコースティック・ギターの弾き語りで、アルバムからの曲を中心に約30分披露、ボーイ・フレンドとおっぱいにまつわる未収録の曲(Boob Song)でも会場をなごませていた。
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 また、この日は、おおはた雄一さんも出演、新作『ミュージック・フロム・ザ・マジック・ショップ』からの「街と砂嵐のバラッド」を含めて、3曲披露した。この人の歌は、いつも風を連れてくる。この日は微熱を含んだ風だった。
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# by in-cahoots | 2008-09-25 08:13 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月23日        CSN&Y、そしてジャクソン・ブラウン    
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの『デジャ・ヴ・ライヴ』を聴いた。2006年の再編成ツアーの模様を収録した同名映画のサントラ盤らしい。とうに還暦を超えたおじさんたちが、ハーモニーも、演奏ももたついている感じだが、ひたすら怒りながら歌っている。
  「木の舟」も歌っている。核で世界が滅亡した後に生き残った人たち、選ばれた人たちが、新しい世界を築くために木の船に乗り込んでそこを脱出するという歌だ。かつて、その舟に乗れなかった人たち、取り残された人たちはどうするんだいと、「フォー・エヴリマン」で問いかけたのはジャクソン・ブラウンだった。
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 そしていま、新作『時の征者』の中で、そのジャクソン・ブラウンは、ぼくはいったいどういう世の中を望んでいるのだろうか、と自らに問いかけ、同世代の人たちに、以前はあれほど理想郷の存在を信じ、それを追い求めていたのに、いまあのときのきみはどうしているんだと、問いかける。戦争のこと、格差社会のことをきちんと問いかける。
 穏やかに、落ち着いた口調で、しかし、この人らしく真摯に、現代社会のなかで過去を見つめ直し、未来に思いをはせ、現在の自らに問いかける。
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# by in-cahoots | 2008-09-24 03:16 | 音楽 | Comments(2)
2008年9月22日         ベス・ロウリー  
 ベス・ロウリーという女性が、ウィリー・ネルソンの「エンジェル・フライング・トゥー・クロース・トゥ・ザ・グラウンド」をデューク・スペシャルと良い感じでデュエットしている。ブルージーだが過ぎないところがいい。
 足腰がしっかりしている人のようだが、その歌声には街角でひょっこり出会ったかのような普段っぽさというか、フワリと風に舞うような軽さもあって、そこがちょうど良い感じだ。
 他にボブ・ディランの「アイ・シャル・ビー・リリースド」をレゲエ風にカヴァーしたりしている。
 アルバム『リトル・ドリーマー』を聴いているうちに、おおはた雄一さんと一緒に歌わせたいなあ、二人のデュエットを聴いてみたいなあ、なんて思ったりもした。

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# by in-cahoots | 2008-09-22 16:25 | 音楽 | Comments(0)