dylanだらけ、歌だらけ
10月21日(火)
 聴くたびに、聴き手に発見という新しい石を投げ込んでくる、それもまた優れた歌の条件のひとつかなと思う。
 そして、同じ歌を何度録音しても、どれがいちばんだとは誰にも決められないのかもしれないとも。
 例え、ディランであっても。
だから歌う、悩み、歌う。その繰り返し。
 
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# by in-cahoots | 2008-10-22 02:24 | 音楽 | Comments(0)
J.D.サウザー、25年ぶりの新作
10月20日(月)
 アルバート・リーの『Heartbreak Hill』の中で歌っていて、懐かしいなあと思った記憶があるが、それから数えても5年ほど経っている。その後、イーグルスの『ロング・ロード・アウト・オブ・エデン』に駆り出されていたりもしたが、それでも随分久しぶりの、懐かしい名前だ。新作となると、25年ぶりになるのだとか。
 その25年の歳月が、しっかりとその風貌に反映されている。ジャケットに映る写真だけだったら、そこに名前が記されてなければぼくは気づかなかったに違いない。若い頃は髭で覆われていたせいか、すっきりとした顔は見ようによってはリヴォン・ヘルムを思わせる。
 ジャクソン・ブラウンよりは年齢が上だったので、数年前に還暦は迎えているはずだ。
 タイトルは、『If The World Was You』。
 気持ちのいい裏切りというか、ジャズ風味の、それもありきたりなものとは違った、ラテン色を生かした不思議な趣が濃くたちこめていて、意外とぼくは気に入っている。
 まるで、異国の見知らぬ街に迷い込んだような、謎めいた、妖しい雰囲気というか、哀愁が心地よいのだ。大阪での、それも十三を舞台にした話もでてくる。

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# by in-cahoots | 2008-10-21 02:31 | 音楽 | Comments(0)
夜の海を背景に、薪能を観た
10月18日(土)
 夜の東京湾を背景に、薪能を味わった。金春流の能で金春安明の「船弁慶」、大藏流の狂言で大藏彌太郎の「萩大名」というのが、演目っていうのかしら、この夜、演じられた。もちろん、こうやって能や狂言を楽しむのは初めてだ。
 そういう客のために、火入れ式の前にその道では引っ張りだこだという増田正造さんが解説をひとしきり。中でも、能とは日本古来からのミュージカルであるという紹介に、また、能が笑いを一手に任せたのが狂言だというこれまたわかりやすい説明に、なるほどなあ、わかりやすいなあと感心。ぼくはロックだの、ポップスだのについて、初めての人にもこうやって上手く説明が出来るだろうか、とふと関係ないようなあるようなことを思ったりもした。
 海沿いということもあってか、予想以上に寒くて難儀したが、台詞を含めて舞台に独特のリズムがあったのが印象深かったし、初めての体験はなんであれ面白い。

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# by in-cahoots | 2008-10-19 00:14 | その他 | Comments(2)
ジョン・クレアリーの、ニューオーリンズ風味に酔った
10月15日(水)
 渋谷のクラブ・クアトロで、ジョン・クレアリーをみた。ライヴ作『Mo Hippa』でもお馴染みのアブソルート・モンスター・ジェントルメンを率いての熱のこもった演奏と、会場を満たすニューオーリンズ風味に酔った。
 ボニー・レイットのバンドでもお馴染みで、最近のニューオーリンズを代表するキーボード奏者だが、もともとはイギリスからニューオーリンズに憧れて住むようになった人だ。
 そのせいなのかどうかはわからないが、プロフェッサー・ロングヘアを初めとするニューオーリンズ伝統のピアノ音楽を守り、その軸こそしっかりしているが、そこからの広がりというか、柔らかみがあるのがこの人の持ち味だ。
 ブルースやR&Bに固まらず、ジャズの遊びも交え、ときには大人のポップスとしての側面ものぞかせる。殊に、カリブ海を渡ってキューバ音楽ともまじわるあたりが面白く聴けた。それになによりも、バンドとしてファンキーなサウンドで聴き手を圧倒し、楽しませるあたりが、最大の強みではないだろうか。

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# by in-cahoots | 2008-10-16 13:58 | 音楽 | Comments(2)
エリン・ボーディーを聴いた、秋の房総で伊勢エビを食べた
10月14日(火)
 昨日までの好天も連休とともに去って、小雨が降り続く一日。こういう日は、家で音楽でも聴くか、本でも読むに限る。というわけで、ジャケットにも誘われて、エリン・ボーディーという女性シンガーの『リトル・ガーデン』を聴いた。
 落ち着いた歌声は、こういう雨の日に限らず、小春日和の柔らかな日差しにも似合いそうだ。タイトルそのものというか、小さいけれど、居心地のいい場所が、ひょっこりと目の前に現れた感じ。その曲で彼女は、小さなガーデンを作るには大金なんて要らない、と歌っている。

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10月12日(日)
 三連休、天気も良いので久々に海のほうに。別になにかをするわけではないが、のんびりと砂浜を散歩したり、そこで遊ぶ人たちを眺めているだけでも楽しい。
房総半島の太平洋岸に位置する大原漁港は伊勢エビの漁獲量日本一らしく、大原周辺では毎年、この季節になると伊勢エビ祭が開催される。海岸近くの広場では、伊勢エビの販売やバーベキューのサービスで賑わっていた。折角ならと、入ったお店で伊勢エビ御膳なるものを食べてみた。


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# by in-cahoots | 2008-10-15 01:19 | 音楽 | Comments(0)
インディアン・サマーを歌う、Happy Birthday etc.
10月10日(金)
 インディアン・サマーとは、晩秋、初冬の小春日和のことをいう、と手元の辞書にある。現在は9月中旬から10月初めの夏の戻りをさすことが多い、ともそこには加えられていた。
 その昔、Pocoに、大きな月に包まれた秋の夜の、魅惑的なインディアン・サマーを歌った代表曲があって、だいたいぼくの周辺でインディアン・サマーと言ったら真っ先にこの曲をあげる人が多い。
 ドリーム・アカデミーの「インディアン・サマー」というのも、ぼくは好きだった。短編小説というか、映画にでもありそうな物語風の歌で、静かな海辺、夏の間だけ画家から借りた家で、とある家族が夏をすごす。そこにいる若い女性との夏の思い出をふり返るという歌だ。
 夏の思い出が、服と一緒に次の夏まで屋根裏にしまい込まれる。夏はすっかり去ってしまったが、インディアン・サマーが、暖かさを冬にまだ譲り渡したくはなさそうだ、というくだりが好きだった。
 そう言えば、そのドリーム・アカデミーのケイト・セント・ジョンつながりで、ヴァン・モリソンが、インディアン・サマーの季節にあって下さい、しだれ柳の下で一緒に歩きたいからと、歌うのもあった。軽やかなテンポで歌い込んでいて、それがかえって中年男の寓直さを歌に滲ませた感じで、こういう歌をうたうヴァン・モリソンが好きだった。
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10月9日(木)
 仲井戸麗市に、ジョン・エントウィッスルに、サンドフィッシュ・レコードに、春日八郎に、カミーユ・サン・サーンスに、ジャクソン・ブラウンに、そしてジョン・レノンに、
Happy Birthday!
 レイ・チャールズの「旅立てジャック」に、ビートルズの「イエスタデイ」に、
 Congratulations #1!
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# by in-cahoots | 2008-10-10 17:37 | 音楽 | Comments(4)
秋の夜に、おっさんがぼやく
10月8日(水)
「終わりましたなあ」
「ほんまに。ーーそれにしても、ぶちゃいくなシーズンになりましたなあ」
「ロッテに良いように遊ばれた日本シリーズのときといい、岡ぼんはファンを惨めな気にさせよりますなあ」
「明日から、顔あげて歩けませんで、恥ずかしうて」
「もともと、他人様に見せられる顔とちゃいますけどな」
「それにしても、いつのまに読売さんに追いつかれましたんやろ」
「そやなあ、いつのまにーー。夏までが夢みたいやったなあ」
「終わってみたら昔とちっとも変わっとりませんでしたなあ」
「肝心なところでよう打てん、ここぞという試合でよう勝てん」
「まだ、ありまっしゃろ、中日さんと読売さん相手に。優勝も、日本シリーズもなくなったわけやない」
「いや、あきません。いまの状態では、見るのがしのびない。相手さんにも失礼や」
「きょうも、桧山なんか、チャンスで凡退して笑ろとりましたからな」
「去年は、狩野、桜井、林と楽しみな若い子たちがでてきましたけど、考えてみれば今年はそれもありませんでしたなあ」
「岡ぼんは、無茶な選手起用しまっさかいなあ」
「いちばん大事なときに、みんな体力がなくなってしもうた」
「あの子らも、勘違いしてたんかもしれませんなあーー」
「わてらも、はしゃぎすぎたーー。ひょっとしたら、体力がついたと、強うなったんやないかと」
「分相応というか、人間、身の丈をわきまえなあかんいうことでっしゃろなあ」
「世の中、切ないいうかーー、こりゃ、いっこうに酔えんな、もう帰って寝よ。親爺、勘定してや」
「わても、頼むわ。冷えてきよったなあーー、秋やで、おお寒っ」
「おおきに。お二人とも、そないに気い落とさんように」
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# by in-cahoots | 2008-10-09 12:43 | その他 | Comments(2)
ニティン・ソーニーの、音楽の目つき
10月7日(火)
 5年ほど前だったか、『ヒューマン』というアルバムで初めてニティン・ソーニーの音楽に触れたとき、音楽にも目つきというのがあるのかもしれないなあ、と思った。
 そして、この人のは真っ直ぐで強くて、それが印象に残ったことを、新作『ロンドン・アンダーサウンド』を聴きながら思い出した。ロンドン在住だが、両親はインド人。国籍やジャンルを越えた多彩な音楽、しかもティナ・グレイスやリーナ・バルドワジのような女性シンガーを上手く使いながら本人は歌っていないのに、歌がきこえる。それも、シンガー・ソングライター然とした、強い気持ちを託した歌がちゃんときこえる。そこに、ぼくは、音楽の目つきを感じているのかも知れない。
 2005年7月7日、ロンドンで起きた地下鉄、及びバス爆破テロ事件をきっかけに書かれた歌が多いようだ。ポール・マッカートニーの参加も話題に。

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# by in-cahoots | 2008-10-08 03:29 | 音楽 | Comments(0)
秋の休日
10月4日(土)
  朝のはやい時間に、パトリック・ハンフリーズ著、金原瑞人訳『トム・ウェイツ、素顔の、酔いどれ天使』の書評を書き終えて、再びひと眠り。お昼近くに起きて外を見るとなんともまあ、天気のいいこと。家人はみな外出していて、静かな一日になりそうだ。
 その天気に誘われて近くの公園にのんびりと散歩。キャッチボールをする親子、カメラ片手に幼子を追い回す若い夫婦、寝っ転がって太陽を浴びている人、バーベキューを楽しんでいる若い人たちのグループ、ビールを飲みながら釣りを楽しんでいる人、規則正しい息遣いを残してすれ違うジョギングの人と、長閑な秋の休日の光景が。
 ハゼ釣りもさすがに終わりだろうと、そのまま川まで足を延ばすと、とんでもない、家族連れで賑わっていた。

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# by in-cahoots | 2008-10-05 01:14 | その他 | Comments(0)
鈴木博文さんちのバクくん、そして新作『凹凸ーおうとつー』
10月3日(金)
 秋晴れの、少し汗ばむような天気。東京モノレールに乗って羽田の近くまでちょっとした旅行気分を味わった。雑誌『CDジャーナル』連載のために、鈴木博文さんを取材したのである。戦火を逃れたという趣のあるご自宅を訪ねると、大きなゴールデンレトリバーがお迎えに。その愛犬バクくんとの話をいろいろうかがった。
写真家の高木あつ子さんはバクくん相手に大奮闘。雑誌が店頭に並んだ際は、是非、写真をご覧になって下さい。
 なお、『Birds』以来9年ぶりの、鈴木さんの新作『凹凸ーおうとつー』は現在通販で発売中だが、25日からは通常のCDショップでも発売されるそうだ。その歌の数々を前に、ぼくはいま道に迷ったような感覚に襲われている。そしてそれは、普段よりは少し時間をかけて歩いたり、立ち止まったり、座り込んだり、慌てたりと、悪くない気分だ。


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# by in-cahoots | 2008-10-04 01:36 | 音楽 | Comments(0)