ジェファーソン・スターシップ、Pupa
12月2日(火)
 丸の内のコットンクラブで、ジェファーソン・スターシップをみた。これまでにも何度か来日しているそうだが、ポール・カントナーを、デヴィッド・フライバーグを、こうやって間近でみるのはぼくは初めてだ。
カントナーは、椅子に座ってギターを弾きながら歌った。もっと違った形で、もっと早くみてみたかったが、それでもやはり、ちょっとした感慨がこみあげてくる。
 新作『ツリー・オブ・リバティ』は未聴だが、それを軸にした構成なのだろう、「木の舟」で幕をあけ、ディランの「自由の鐘」なんかを交えながらの約1時間半。先祖返りというか、フォーク、フォーク・ロックへのアプローチが、それも素直なアプローチが印象に残った。
 グレース・スリックにかわる新顔キャシー・リチャードソンの、「あなただけを」でのパワフルな歌いっぷりも圧巻だったが、ジョン・レノンの「イマジン」とボブ・マーリィーの「レデムプション・ソング」を合体させた「イマジン・レデムプション」も良かった。
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11月30日(日)
 いよいよ、明日から12月という日曜日、渋谷のC.C.レモンホールでPupaをみた。最初で最後と銘打ったツアーの最終日、とは言ってもこの日の東京公演を入れても大阪、福岡の3回というあたりが楽しい。
 細野晴臣がベーシストとして参加するという一幕も。考えてみれば、このバンドというか、プロジェクトにはベーシストがいないのに気がついた。それでも、いっこうに不都合は感じられなかったし、こういうホールでもたたずまいが似合っていて、それにも驚いた。おそらく、それほど達者な人たちが集まっているということであり、この後どうなるのかわからないが、アルバム1枚限りでは勿体ないような気がする。
 最後は、例によって高野寛作の「How?」。
 こういうふうに始まる。 
How do you wake up?
How do you say hello?
How do you look around?
How do you do it?
I wanna know
Well well
I wanna know。
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# by in-cahoots | 2008-12-05 15:14 | 音楽 | Comments(0)
プリシラ・アーン、そして、それ自身のインクで書かれた街。
11月29日(土)
 普段の華やかさに、師走に向けての慌ただしさも加わっているのかもしれない。週末の夜の六本木は賑わっていた。
 その人混みを縫って、ビルボードライブ東京へ。プリシラ・アーンのライヴをみるためだ。
 爽やかで、清々しく、時折笑い声がそこにころころと転がりながらくっついてくる声で1時間余り。先日のショーケースでは線が細く感じられた声にも、思いの外強さがあって、それが新しい発見でもあった。
 宮崎駿アニメが好きらしい。その作品のひとつ(「耳をすませば」)の主題歌という「カントリーロード」を日本語で歌う一幕も。もちろん、原曲はジョン・デンバーのヒット曲。
 ぼくは宮崎アニメというか、スタジオジブリ作品には全く知識がないので、歌詞がどう改めてられているのかわからなかったが、最後はカントリーロードをコンクリートロード?もしくは道路?に変えるという捻りをきかせていた。
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 「ムーンビーム・ソング」も、良かった。
 その昔、ニルソンが、きみは月の光をみたことがあるかい、それは時々雨と戦いながら窓を通り抜けてきみの部屋に入り込む、と歌った曲だ。ぼくの大好きな曲のひとつで、プリシラ・アーンは、『グッド・デイ』の日本盤にボーナストラックとして収録している。
 この曲を聴きながら、先日、出版記念イベントの際にあるかたからいただいたスチュアート・ダイベック著『それ自身のインクで書かれた街』(柴田元幸訳)中に、こんなフレーズがあったことを思い出した。
 
  今夜、月には住所がある。

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# by in-cahoots | 2008-12-01 11:52 | 音楽 | Comments(0)
雨降る休日にジャクソン・ブラウンをみた、きいた。
11月24日(月)
 それにしても、凄い熱気。会場が興奮に包まれているというか、男子トイレにあれほど列が出来るコンサートも久々だなあ、と関係ないところで感心したり、驚いたり。
 その歓迎ぶりをみながら、ジャクソン・ブラウン最大のヒット曲のひとつは日本のファンかもしれないなあ、と思ったりしながら、4年ぶりの来日公演をみた、きいた。
 新作『時の征者』にあわせての、バンドを従えての来日公演。
当然、新作からの曲が中心の構成だが、「青春の日々」や「レイト・フォー・ザ・スカイ」といったジャクソン・クラシックの数々も披露されたし、「テイク・イット・イージー」まで飛び出すサービスぶり。
 殊に印象深かったのは、新たに加わったシャボンヌとアリシアの若い女性シンガー二人、そのてらいのない歌いっぷりもあって、「サムシング・ファイン」や「ライヴズ・イン・ザ・バランス」などが素晴らしく新鮮にきこえた。
 会場ではいろんなかたにあった。それもご無沙汰ばかりしている方々に。
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# by in-cahoots | 2008-11-25 14:07 | 音楽 | Comments(0)
キャロル・キングのリヴィング・ルーム・ツアーをみた。
11月21日(金)
 東京国際フォーラムで、キャロル・キングのリヴィング・ルーム・ツアーをみた。  
 ソファやコーヒーテーブルがあって、雑誌や本がさり気なく放置されている。フロアスタンドがあって、観葉植物がそこに自然に溶け込んでいる。
 何処にでもあるようなリヴィングルーム。グランドピアノがあるのがちょっと違うと言えば違うが、主人がそのピアノの前に座ると違和感がなくなってしまう。
 2005年、アルバム『ベスト・ヒッツ・ライヴ~リヴィング・ルーム・ツアー』を聴いて以来ぼくの頭では幾度となく描かれてきた光景だ。
 夢の中では何度そこに招かれただろうと思う。それがようやく実現した。
 1年ほど前にメアリー・J・ブライジ、ファーギーとの共演で垣間見せてくれはしたが、やっぱり全然違っていた。
 なんとまあ、この66才の女性は素晴らしいんだろう、凄いんだろう、と思う。
 「一緒に歌ってね、男性もね」と客席を促しながらの「ナチュラル・ウーマン」も圧巻だったけど、「イッツ・トゥ・レイト」も、例のメドレーの数々も、その潔い歌いっぷりに惚れ惚れさせられる。
 少々声が割れようと掠れようと、そんなことはどうでもいい。
 いちばん大切なことをしっかり伝えようとする気持ちの強さというか、歌に対する誠意のようなものに圧倒されっぱなし。
 最後は、「去りゆく恋人(ソー・ファー・アウェイ)」に「君の友だち(ユーヴ・ガッタ・フレンド)」に「ロコモーション」と続いて終わり。
 終演後、会場を後にする人たちの表情がみんな満足げにみえたのは、ぼくの思い過ごしかしら。
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# by in-cahoots | 2008-11-22 17:38 | 音楽 | Comments(2)
ボジョレー・ヌーヴォー
11月20日(木)
 縁起ものだから、と夕食のテーブルにでてきたのがこのワイン。
 ドメーヌ・デュ・トラコ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2008ノン・フィルトレ。
 そう言えば、解禁日にあたる第3木曜日は、今年は11月20日だったんですねえ。
実際に、縁起ものと言った程度で、いままで美味しいと思えるようなヌーヴォーには出会ったことがないが、今年のは美味しかった。
 ヌーヴォーとは思えないというか、いや、ヌーヴォーらしさをちゃんと備えていながら、コクというか、深みがあった。
まっ、ぼくにはその程度しかわからないのですが、美味しいお酒は大歓迎です。


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# by in-cahoots | 2008-11-21 01:39 | その他 | Comments(0)
武道館で、ザ・フーをみた
11月17日(月)
 ザ・フーの来日公演をみに日本武道館へ。いまはもう4人のうちロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントの二人、つまり二分の一のザ・フーだ。それでも、ザック・スターキーやサイモン・タウンゼントなど、身近な人たちがしっかりとサポートしていた。4人が揃っていた頃のザ・フーをみたわけではないが、こうやってバンドとしての歴史が重ねられていくのであればそれはそれで素敵だなと思った。
 40年以上も前に、年をとる前に死んでしまいたい、と歌っていたロジャーも、ピートも、60才を過ぎた。それでも、妙に枯れることなく、元気いっぱいに歌い、ギターを弾いていた。その姿が清々しくみえたくらいだ。
 オープニングは、デビュー曲の「キャント・エクスプレイン」だった。
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# by in-cahoots | 2008-11-19 18:28 | 音楽 | Comments(2)
感謝!多謝!
11月15日(土)
 <Joyful Noise~『ゴールド・ラッシュのあとで』を語る@Li-Po>
 無事に終えることができました。雨模様という、条件の悪い中、足を運んで下さったみなさん、有難うございました。
 Li-Poさん、お世話になりました。お喋りに付き合ってくれた市川誠さん、お疲れさまでした。
 途中休憩をはさみながらの約2時間半、音楽を聴きながら、お喋りしながら、そしてお酒を飲みながら楽しい時間を過ごすことが出来ました。
 全てのスタートは、小さな輪が始まりです。これからも、頻繁に、と言うわけにはいきませんが、可能な限りこの集まりを続けて行きたいと思っています。
 また、お会いしましょう!
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# by in-cahoots | 2008-11-16 14:37 | その他 | Comments(2)
『今日風日好』でボサノバを、ドライヴ・バイ・トラッカーズにエイモス・リーの新作
11月9日(日)
 昨晩は、The Silver Cricketsのあいかた、北中正和さんのイベント『今日風日好』に渋谷のLiーPoへ。盛況の中、北中さんのお喋りと映像でボサノバの歴史を楽しませていただいた。HaLoさんのア・カペラも交えての約2時間、古い日本映画の中でボサノバが使われているシーンを引っ張り出してきたり、その辺の気の配りようが北中さんならでは。そうなんですよね、いまがそうじゃないってわけじゃないが、当時映画にかかわっている人たちって、お洒落だったものねぇ。
 それにしても、随分冷え込みが激しくて、風邪でもひいたのか、今日は昼過ぎまで寝坊してしまった。天気も、体調もかんばしくないので、予定していたフィドラーズ・ビドのライヴに行くのは中止。そのまま、家で、資料の整理をしたり、テレビで日本シリーズを観たりですごした。
 そんな中、エイモス・リーの新作『真実をさがして/LastDays』、ドライヴ・バイ・トラッカーズの新作『Brighter Than Greation's Dark』を聴いていたら、どちらのアルバムでも、スプーナー・オールダムが参加、それも例によって味のある演奏をしていて、ひょんな偶然に驚いた。 エイモスのは、時折、説教臭くきこえたりしないでもないが、静けさを言葉で織り込んでいくような歌はこの人ならではのもの。
 贔屓のペダル・スティール奏者、グレッグ・リースの演奏が楽しめる「幸せなひととき/EaseBack」が、いまのところぼくのお気に入り。このグレッグ・リースは、ファンキー・キングスにいた人だ。
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 ドライヴ・バイ・トラッカーズは、先だって立ち寄ったロックバーで、新作が出たことを教わって早速購入した1枚だが、このバンドには、マッスルショールズ・リズムセクションのデヴィッド・フッドの息子さんがいる。
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# by in-cahoots | 2008-11-10 03:08 | 音楽 | Comments(0)
オバマ候補勝利に湧く日、ジョン・メレンキャンプを聴いた
11月5日(水)
  ジョン・メレンキャンプの新作『ライフ、デス、ラヴ&フリーダム』の中に、「ジーナ」という曲がある。ルイジアナ州の小さな町で起きた人種差別騒動に起因する歌だ。
 ジーナという町の高校で、それまで白人生徒たちだけが憩う校庭の木の下に黒人生徒が座ったことから、白人生徒によるその黒人生徒への嫌がらせが行われた。それも、リンチを思わせる首つり縄をぶらさげるという悪質なものだった。
 それに端を発して、生徒間で人種対立が激しくなり、乱闘へと発展する。
 6人の黒人生徒が逮捕されるが、白人生徒との処分の差別、裁判の不公平さを巡って全米に抗議の輪が広がって大騒ぎに。
 昨年9月には大々的なデモが行われたりもした。黒人生徒たちへの裁判の弁護費用にと、デヴィッド・ボウイが寄付をしたと報じられたこともある。
 メレンキャンプは、全員が白人の陪審員たちが実行人の顔を隠すと歌い、縄を木から下ろしてくれと歌う。
 大統領選挙で民主党候補バラク・オバマ上院議員が勝利、米国歴史上初の黒人大統領と湧くニュースを眺めながら、この歌を聴いた。
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# by in-cahoots | 2008-11-07 01:43 | 音楽 | Comments(2)
宮田あやこさんの歌、藤牧徹也さんの写真集、小尾隆さんの本
11月3日(月)
 少し前になるが、北海道札幌でガーシュインというバーをやってる宮田康史さんから、そこを拠点に歌っている宮田あやこさんの新作『ドリーム・ア・リトル・ドリーム』を送っていただいた。
 ガーシュインやポーターのスタンダードを集めた、いわゆるカヴァー集で、落ち着いた内容だ。ジャズ・アルバムの体裁だが、バカラック・ナンバーやビートルズ・ナンバーもあり、しかも、ビートルズ・ナンバーでも手垢のついた名曲の数々ではなく、「ラヴ・ミー・ドゥー」や「ディス・ボーイ」あたりの選曲に、ちょっとしたこだわりが感じられる。
 そしてなによりも、過不足のない演奏と歌いっぷりが生み出す心地の良い空白の中に、ジャズだとか、ポップスだとかを超えた、歌への強くて暖かい気持ちがのぞいてみえた。
 宮田さんのお店も、たぶん、こういうお店なのだろう。
 それにしても、北海道はもう寒いんだろうなあ、関東にも、急ぎ足で冬が近づいてくる。
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11月1日(土)
 こちらも、随分遅くなってしまいましたが、送っていただいた書籍を紹介させて下さい。
その1 
『本棚三昧』藤牧徹也(青山出版社)
 写真家の藤牧徹也さんが、種村弘、辛酸なめ子、高田純次、梅津和時といった人たち28名の本棚を撮った写真集。ぼくの本棚も、そこに写っています。とは言っても、ぼくの場合は本棚というよりは整理棚に近く、しかも近年は、レコードやCD同様に身近なところにはほとんど書籍も置かなくなった。みなさんにみていただくような代物ではなく、もっぱら、他の方々の本棚を楽しませていただいています。それにしても、昔だったら、本棚を他人にみせるのって嫌だったけどねえ。
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その2
『my favorite of US Records』、『my favorite of UK Records』小尾隆(春日出版)
 レコード・ジャケットで綴る、小尾隆さんの音楽歴のような趣きの本。そこに、小尾さんの、短いが丁寧な言葉が寄り添っていて、単なる写真集とは一線を画している。
 ぼくも、レコードは大好きだ。ジャケットを眺めたり、匂いを嗅いだり、それだけで幾らでも時間をすごすことができる。レコードに囲まれて暮らしていれば、それだけで幸せを感じる日々もあった。だったと過去形が混じるのは、最近は最小限のレコードしか身近には置かなくなったからだ。
 それでも、好きなことには変わりはない。なにしろ、レコードというのは、匂いというか、手触りというか、それが一枚一枚違う。ジャケットが手垢で汚れたり、破れかかっていたり、レコード盤の溝が潰れたり、傷がついていたり、そしてそのひとつひとつに持ち主の思いが秘められていて、こればっかりはプラスティックケースに端正に包まれたCDでは、ましてや形のないダウンロードでは味わえない楽しさだ。
 だから、ここに同じアルバムが掲載されていたとしても、小尾さん所有のアルバムとぼくが持っているのとではきっと違うはずで、その違いを小尾さんは大切にしようとしていらっしゃるのではないだろうか。だからこれは、小尾さんがご自分の棚から出してきたレコードをとりあげているところに意味があるのだと思う。
 米国篇、英国篇とで2冊。
 
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# by in-cahoots | 2008-11-04 23:52 | その他 | Comments(0)