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ベット・ミドラーの『イッツ・ザ・ガールズ!』
2月25日(水)

先達の傑作をカバーするのは、いまや珍しくもなんともない。
それらを集めたカバー・アルバムを、誰が作ろうともう驚かない。
けれど、これは楽しいなあ、と、最近思えたのが、この1枚だ。

ベット・ミドラーの新作『イッツ・ザ・ガールズ!』。
若い頃、ガールズ・グループに憧れたという彼女が、
堂々たる実績の彼女が、
70才を控えた年齢で、
ロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」からボスウェル・シスターズの「イッツ・ザ・ガール」まで、
ガールズ・グループのヒット・ナンバーの数々を胸躍らせながら歌っている。
幾らでも大物ぶることもできるだろうし、
落ち着いた趣をだすことも出来るだろうに、
10代の頃に戻ったかのように歌っている。
本人がいちばん楽しそうに歌っている。

こういうところが、この人の凄さだろうなと、思う。

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by in-cahoots | 2015-02-25 16:21 | 音楽 | Comments(2)
アカデミー賞(助演男優賞)も納得の映画『セッション』に漲る力感、、、。
2月24日(火)

映画『セッション(原題:Whiplash)』は、
とある名門音楽大学で、
ドラマーを目指す学生と、伝説の鬼教師とが繰りひろげる物語だ。
公開前なので詳細には触れないが、昨日、その試写会に行った。

デイミアン・チャゼル監督は28才という若さで、
3億円という低製作費に加えて、19日間の短い期間で、この映画を完成させたという。
にもかかわらず、サンダンス映画祭でグランプリと観客賞を受賞、
アカデミー賞では5部門にノミネートされるなど、話題を積み重ねていった。

実際、朝からTVで放映されていたアカデミー授賞式では、
鬼教師役のJ.K.シモンズが、ゴールデン・グローブ賞に続いて助演男優賞に輝く。
他にも編集賞、録音賞の計3部門を受賞するという快挙を成した。

前々から昨日の試写会を予定していたので、
ひょっとすると混み合うかもしれないなあ、と不安が頭をよぎる。
その通りで、試写室はいっぱいだった。

映画のほうは、評判通りに緊張感あふれる約100分、
大きな仕掛け等は一切ないのだけど、画面からは観客を引き込む力が感じられた。
4月17日(金)から全国順次ロードショーらしい。
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by in-cahoots | 2015-02-24 12:36 | 映画 | Comments(0)
今夜も、ディランの『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』を。
2月22日(日)

ボブ・ディランは、
新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』についてこう語っているそうな。

「私はこれらの曲をカバーとは思っていない。
もう充分カバーされてきた曲ばかりで、
カバーされすぎて、本質が埋もれてしまっている。
私とバンドがやっていることは、基本的にその覆い(カバー)を外す作業です。
本質を墓場から掘り起こして、陽の光を当てたのです」と。

実際、歌たちが、深くて重い闇を押し上げ、初めて世に出て行こうとするかのような驚きをも誘う。
このあたりが、この人の歌が醸し出す謎というか、妖しさというか、
神秘みたいなものかなと思いながら、
今日もまた聴いた。
この人の歌は、
いつだって、初めて聴くような気がするのです、ぼくには。
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by in-cahoots | 2015-02-23 01:27 | 音楽 | Comments(0)
穏やかな冬の日を、、、。
2月17日(火)

寒さが少しやわらぎ、陽射しが暖かく感じられた昨日のことだ。
「天ぷら食べたいね」という家人の言葉に一も二もなく、久々に築地に足を運んだ。
かき揚が名物の天ぷらのお店でお昼を済ませ、
散歩がてらに、昨日から始まった写真展「エリオット・アーウィットの世界」を覗いてみた。

フェアグラウンド・アトラクションのアルバム『ファースト・キッス』に、
彼のCalifornia,1955という作品が使われたりしていることもあって、
日本でも親しまれている写真家だ。
犬が主人公の作品が多く、そうだからというわけではないのだけど、
この人の写真には大袈裟なところやこれみよがしなところがない。
眺めていると、心の筋肉が、フッ、とゆるむ瞬間があって、
たぶん、そういうところがぼくは好きなんだと思う。

写真展は、3月21日(土)まで@Art Gallery M84で開催されているので宜しければ。
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その後、折角だからと銀座まで歩き、
歌舞伎座で吉右衛門の一谷嫩軍記を一幕だけ観て、帰宅。
なんだか、得したような、気持ちのいい冬の一日だった。
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by in-cahoots | 2015-02-17 13:04 | その他 | Comments(0)
1963年2月11日、ビートルズは、アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』を録音した
2月12日(木)

1963年の昨日、2月11日のことだ。
午前10時、ロンドンのアビーロード・スタジオに4人の若者が楽器を手に集まった。
彼らは、プロデューサー、ジョージ・マーティンのもとで、次々とレコーディングしていく。
自分たちで書いた曲を中心に、
アーサー・アレキサンダーの「アンナ」やシュレルズの「ベイビー・イッツ・ユー」など、
これまで演奏してきたお気に入りのナンバーを交えながら。

約3時間のセッションを3回繰り返し、10時間弱で10曲を仕上げたという。
風邪気味というのもあったが、ジョンの喉の調子が心配だったので、
いちばん激しい「ツイスト&シャウト」は、最後に残したそうだ。
アイズレー・ブラザーズの名R&Bソング、、、。

実際、ジョンは、喉が潰れんばかりに、「ツイスト&シャウト」を歌っている。
大人たちに向けての衝動を抑えきれずに叫んでいる。
50年以上経ったいまもなお、この曲を聴くたびに、
そのジョン、ポール、ジョージ、リンゴの4人が身体を震わせながら歌い、演奏する姿が目に浮かぶ。
10代のころ、ロックロールで、ぼくが真っ先に思い浮かんだ曲だ。
そして、それは今も変わらない。

もちろん、この日のレコーディングの結果が、ビートルズのデビュー・アルバムとなる。
そうやって、『プリーズ・プリーズ・ミー』は、僅か1日もかけずにできたのだ。
すっかり有名な話だけどね、、、。
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by in-cahoots | 2015-02-12 16:51 | 音楽 | Comments(0)
エリック・ジャスティン・カズの歌が秘めた強さ
2月11日(水)

秋が深まって、薄着だとひんやりと感じられるような季節にも似合うけど、
こういう天気のいい冬の休日に聴くこの人の歌声も、悪くない。
エリック・ジャスティン・カズ。
穏やかな口調のなかに、
世の中の過酷さみたいなものをしっかりと受け止める強さみたいなものがある。
歌の力、あるいは音楽の力という言葉が、
その間近でバーゲンセールのように飛びかう音楽とは一味も二味も違うのだ。

新・名盤探検隊のシリーズで発売されたばかりの2枚。
『イフ・ユアー・ロンリー』と『カル・デ・サック』、
ライナーノーツを書かせていただきました。
写真は、『イフ・ユアー・ロンリー』のほう。
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by in-cahoots | 2015-02-11 16:12 | 音楽 | Comments(0)
今年のMusiCares Person of The Yearには、ボブ・ディランが選ばれた
2月10日(火)

この2,3日、グラミー賞の話題が賑やかだ。
とりたてて好きでもなく、かと言って毛嫌いするほどのものでもないので、
時間があるときはTV中継で毎年楽しませてもらっている。

そのグラミー賞の前夜祭的なイベントとして行われるのが、
MusiCares Person of The Yearの授賞式典だ。
今年は、ボブ・ディランが選ばれた。
以下は、その授賞式典の模様のほんの一部だけど、
元米大統領ジミー・カーターに紹介されて登壇したディランは、
約40分にも及ぶスピーチを披露したらしい。


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by in-cahoots | 2015-02-10 16:27 | 音楽 | Comments(2)
ジェームス・ブラウンの伝記映画
2月7日(土)

『ジェームス・ブラウン~最高の魂を持つ男』は、
「ゴッドファザー・オブ・ソウル」ことジェームス・ブラウンの伝記映画だ。
昨日、その試写会に。
ミック・ジャガーが、プロデューサー、音楽制作総指揮にかかわったことでも話題になっている。
ジェームス・ブラウンの歩みを、光と影とを交差させながら描き、
レイ・チャールズの伝記映画『Ray』をみたときの印象に近いものが感じられた。
しかも、そこに寄り添うというか、落としどころを一つの友情に持っていったあたりも良かった。
主役のジェームス・ブラウン役は、
映画『42~世界をかえた男』で、
初の黒人メジャー・リーガー、ジャッキー・ロビンソンを演じたチャドウィック・ボーズマン。
J.B.よりはも幾分大きめだが、
躍動感あふれる身体の動き等を含めて、立派な演技だった。

5月30日から全国公開らしい。
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by in-cahoots | 2015-02-07 13:15 | 映画 | Comments(4)
ダイアナ・クラールの「ウォールフラワー」
12月5日(木)

たまには、北海道新聞の連載から。
1月26日付、夕刊より。

若いカップルが冬のニューヨークにやって来る。
1962年1月のことだ。
女性は、カリフォルニア育ちで、初めてのニューヨークに、初めてみる雪に興奮を隠せない。
二人は、夏服のままホテルを出て散歩に。
余りの寒さに耐えかね、教会で身体を温めながら、カリフォルニアの輝く太陽と青い空に思いを馳せる。
二人はその後結婚、友人たちと組んだママス&パパスで一世を風靡する。
1965年、そのデビュー曲が、この冬の思い出を綴る「夢のカリフォルニア」だ。
「木の葉は枯れて、空はどんよりと暗い。こんな冬の日は、カリフォルニアの夢をみよう」と歌う。
軽やかなフォーク・ロックが、カリフォルニアの風景を目の前に運ぶような曲だが、
それが、全く異なるアレンジで甦った。
歌っているのはダイアナ・クラール、カナダ出身の人気女性ジャズ・シンガーだ。
美貌でも知られ、エルヴィス・コステロ夫人でもある。
彼女は、新作『ウォールフラワー』の中で、ストリングスをバックに静かに歌い始める。
すると、歌は、ジャズの垣根を越え、
50年以上も前のニューヨークに主人公たちを引き戻すのだ。
ただし、
舞台は同じでも、コートの襟を立て、肩を寄せ合って歩く二人には、
人生の季節をきちんと重ねてきた人たちならではの物語が寄り添い、それがなんとも素晴らしい。
「夢のカリフォルニア」以外にも、
イーグルスの「ならず者」やギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」等々、
60年代、70年代を彩った歌の数々が、何処にもなかった趣で奏でられる。
アルバムの表題作は、ボブ・ディランの古い曲で、
お馴染みの曲に混じって、
ポール・マッカートニーの新曲が加わるという優雅さも、この静けさの中にはある。

(音楽評論家 天辰保文)

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by in-cahoots | 2015-02-05 21:29 | 音楽 | Comments(4)
ウォーターボーイズで過ごす、立春。
2月4日(水)

今日は立春、
そろそろ寒さも底をつくころで、
搾りたての日本酒でも起き抜けにいただきたいくらいだ。
ところが、昨今のニュースをみる限り、
春は、まだまだ遠いらしい。

その春を待ちながら、少し力をいただいた気分だ。
ザ・ウォーターボーイズの久々の新作『MODERN BLUES』に。

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by in-cahoots | 2015-02-04 13:30 | 音楽 | Comments(2)