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ニール・ヤングが歌う「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」
6月26日(火)

「我が祖国」の邦題でも親しまれる「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」は、
ウディ・ガスリーが、
「ゴッド・ブレス・アメリカ」へのアンサーソングとして書いた歌だ。
カーター・ファミリーの「この世が火と燃えるとき」と「リトル・ダーリン」のメロディーを借用し、
そこに歌詞をつけたとされている。
第二のアメリカ国家とも呼ばれ、PP&Mをはじめとして沢山の人たちに歌いつがれてきた。
ただし、
ウディのオリジナルにはあるのに、
(本人のもその時々で変わることがあったらしいが)、
次第に多くの人たちがそこを避けて歌うようになったオリジナルのバースがある。
それが、以下ーー。

歩いていると立て看板がみえた。
そこには立ち入り禁止と書いてあった。
でも、その裏側にはなにも書いていなかった。
だから、きみもぼくも自由に入っていける、
そこはぼくたちのためにあるんだ。

尖塔の影に仲間の姿がみえた。
生活保護局のそばで大勢の仲間をみてきた。
みんな腹をすかせて立っていた。
そこで、たずねたんだ。
この土地はきみとぼくたちのものじゃないのか、と。


ニール・ヤングは、久々にクレイジー・ホースを率いた新作『アメリカーナ』で、
「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」を、
このバースをちゃんと入れて歌っている。
2009年、オバマ大統領就任記念式典で、
ピート・シーガーがブルース・スプリングスティーンらと一緒に歌ったのも、
このバースを加えたヴァージョンだった。
つまり、この歌は、単なるアメリカ讃歌ではないということだ。
移民や貧民の現実を訴え、
傲慢な国家に屈しないで、逞しく生きることへの讃歌だった。

何処かの国の現状に投げかけたくなりますね。

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by in-cahoots | 2012-06-26 13:37 | 音楽 | Comments(6)
ビー・ジーズを聴く。
6月23日(土)

ビー・ジーズは、昔から好きだった。
学生の頃、学校の近くの喫茶店でよく聴いた。
1970年前後のことだ。
喫茶店で聴く、
というのも不思議な話だが、
ロック喫茶のような洒落たものではなくとも、
その頃、ジュークボックスのある喫茶店も多かったのだ。
学校周辺の、ぼくがよく行く喫茶店にはほとんど置いてあった。
授業をさぼっては、午後のほとんどの時間をそこですごした。
あとは、雀荘をのぞき、メンバーが揃っていればそこに腰を落ち着かせ、
いなければ、
仕方がないので学校の食堂に足を運ぶ。
そこで誰か、顔見知りがいれば一緒に時間を潰し、
いなければそれはそれで、サッカー部の部屋に顔をだす。
部員たちが、汗を流しながらボールを追い回しているのを尻目に、
隣の軽音楽の部室を、友人が来ていないかとのぞく。
深夜のバイトで午後遅くまで寝ているので、
そこに友人の顔をみることはなかなかなくて、
だいたい、穏やかにハワイアンが部屋に流れていた。
すごすごと、再び、近くの歓楽街に足を向ける。

そういう怠惰な日々にはいつも音楽が寄り添っていたが、
ビー・ジーズもその一つだった。
「ラヴ・サムバディ」、「ニューヨーク炭坑の悲劇」、「マサチューセッツ」、
「ジョーク」、「ワーズ」、「獄中の手紙」等々ーー。
この頃は、ロビンも、結構、リード・ボーカルをとっていて、「獄中の手紙」は、彼じゃなかったかしらん。
もちろん、バリーも好きだし、
「愛はきらめきの中に」も嫌いではないが、
ぼくにとってのビー・ジーズは、70年前後までといった感じだ。

5月20日、ロビン・ギヴが癌の闘病をへて亡くなった。
享年62歳、ぼくと全く同じ年齢だった。
6月8日に行われた葬儀では、「愛はきらめきの中に」が流れ、
バリーが弔辞を読んだという。
4人兄弟のうち、これで、長男のバリーだけが残ったことになる。
遺族は、献花してくれるのであれば、それに使うお金をロビンが関わっていた児童慈善基金に寄付して欲しいとファンに向けてコメントをだしたそうだ。

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by in-cahoots | 2012-06-23 13:19 | 音楽 | Comments(6)
御輿が躍る
6月22日(金)

このところ、
新聞を開くたびに、テレビを点けるたびに、腹が立つことばかり。
そういうのもあって、先週の日曜日には、
4年に一度行われる地元の三社祭に。
威勢のいい掛け声にあわせて、御輿が躍る。
願いと祈りと怒りをこめて、しばしの間、憂さ晴らし。
ぼくが担いだわけではありませんがーー。

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by in-cahoots | 2012-06-22 23:25 | その他 | Comments(0)
嵐の夜に、アラバマ・シェイクスを聴く。
6月20日(水)

みなさん、台風4号の被害、大丈夫でしたか?
6月に台風が日本上陸するのは、04年以来8年ぶりらしい。
それにしても、最近、xxxぶりだとかという表現が多いですね。

我が家は、普段から海からの風が強いので、
午後には、ベランダのテーブルや椅子を部屋の中に撤去。
鉢植えなども、隅っこに寄せ、
「さあ、いつでもこい」とばかりに、準備万端のつもりだったのだけどーーー。
余りにもすさまじい風と雨に、さすがに、縮み上がる思い。

そんな中で、
アラバマ・シェイクスの『ボーイズ&ガールズ』を聴いた。
文字通り、アラバマ州で誕生した新進のバンドで、
中でも、ブリタニー・ハワードの歌声は、外で吹き荒れる暴風と豪雨もなんのその。
度胸がすわっているというか、ぼくなんかとはえらい違いだ。
ブルース、フォーク、ロック、R&B、ゴスペル等々、
過去、先輩たちが畑を耕し、豊かに実らせた収穫の数々を、
深々と、大きく吸い込んで、
身体の中で丁寧に生まれ変えさせ、
現代にゆっくりと吐き出していく。
目新しいこと何一つやっていないし、
新しいことで注目をえようとか、
功名心の欠片もない。
それなのに、
いや、それだからこそなのか、
なんとも新鮮で初々しいし、心を落ち着かせ、穏やかにしてくれるのであった。

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by in-cahoots | 2012-06-20 17:32 | 音楽 | Comments(0)
ロックの日に、カウンティング・クロウズを聴いた。
6月9日(土)

カウンティング・クロウズの新作は、
『Underwater Sunshine(or What We Did On Our Summer Vacation)』という。
タイトルが、
フェアポート・コンヴェンションのアルバム『What We Did On Our Holidays』を思い起こさせるなあ、と思ったら、
そのアルバムの中の「ミート・オン・ザ・レッジ」を取りあげていた。
他にも、今回は、全曲オリジナル以外で構成されていて、
いわゆる、カヴァー・アルバムだ。
ボブ・ディランの「ゴーイング・ノーホエア」、
グラム・パーソンズの「リターン・オブ・ザ・グリーヴァス・エンジェル」、
フェイセズの「ウー・ラ・ラ」、ピュア・プレイリー・リーグの「エイミー」、
ロマニー・ライの「アンタイトルド(ラヴ・ソング)」、ティーンエイジ・ファン・クラブの「スタート・アゲイン」、
テンダー・マーシーズの「マーシー」等々、
古いも新しいもなく、
また、身近なところにいるバンドを含めて有名無名も関係なく、
カウンティング・クロウズならではの選曲でうっとりさせる。
最後は、ビッグ・スターの「バラード・オブ・エル・グード」だ。
アダム・デュリッツは、
最も尊敬する一人にアレックス・チルトンをあげ、
初めて一緒にツアーでまわったとき、
緊張して口もきけなかったとふり返っている。

そうやって、彼は、各楽曲を巡る思いのたけを書いているが、
殊に、若い頃、ライヴハウスに入り浸りだった頃の思い出がジーンとさせる。
とにかく、ライヴハウスに行けば、そこには必ず誰かがいた、そんな時代の思い出だ。
彼は、当時、カウンティング・クロウズの他にも幾つかバンドを掛け持ちしていて、
他の友だちもだいたいそんな生活をしていたらしい。
だから、一日24時間、どんなに時間があっても足りなかった。
それでも、毎晩、誰かのバンドを見に行っては、
心躍らせながら聴き、深夜、店を追い出されるまでそこにいた。
家に帰るのが嫌で、その店で知り合った人たちと次の店へと移る。
そうやっていろんな仲間が出来た。
一人じゃなかった。
だけど、何も見えない未来が怖くもあったとふり返る。

彼は、昨年、SxSWで次から次へとバンドを見て回っていくうちに、当時のそんなことを思い出したらしい。
そして、そうやって彼がやっていたようなことが、
きっと、アメリカ中の、世界中の街々で行われていたんだろうと。
シアトルやボストンで、ニューヨークやロンドンで、ダブリンやグラスゴーで。

アダム・デュリッツらしい、素敵な話だと思う。
ぼくは、彼と違って、歌ったり、演奏したりすることこそなかったが、
そしてまた、他人との付き合いが苦手だったので、
友だちがすぐにできるようなことはなかったが、
それでも、
これと似たような感じで、いろんなロックと出会い、いろんな人たちと知り合ったような気がする。
ロックの日に、
気持ちよく心振るわせながら、
カウンティング・クロウズを聴いた。 

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by in-cahoots | 2012-06-11 00:25 | 音楽 | Comments(2)