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REMにさようなら、そしてありがとうを。
9月26日(月)

REMが解散を発表したらしい。
彼らの公式サイトに、以下のコメントが。
「生涯の友人、そして共謀者として、ぼくらはバンドに終わりを告げることに決めました。
大いなる感謝と達成感、そして成し遂げたことへの驚きと共に、ぼくらは去って行きます。
ぼくらの音楽で一度でも心動かされた人たちへ、
聴いてくれて本当にありがとう」。

1980年代、退屈だなあ、と思えるような時代に、その退屈さと真剣に向き合った初めての人たちだった。
そして、退屈さと仲良く遊びながら運んでくる混沌が、
ぼくは大好きだった。

1984年、初めて来日した彼らを取材で訪ねたとき、
マイケル・スタイプは、静かに本を読んでいた。
そのマイケルとピーター・バックに、
『夢の肖像(Reckoning)』にサインをもらうお返しにと、
ムーンライダーズの『マニア・マニエラ』のカセットブックをプレゼントした。
発売されたばかりということもあったが、
日本にはこういうバンドがいるんだよ、と教えたくて。

下記の写真は、そのときにいただいたサインとカセットブックへのお礼。

それにしても、エディ・ヴェダーじゃないけれど、
最初の頃のマイケル・スタイプは、
何を歌っているのかさっぱりわからなかったなあ。
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by in-cahoots | 2011-09-27 01:30 | 音楽 | Comments(0)
台風、その後
9月23日(金)

凄まじい台風でしたね。
窓を閉め切って仕事をしていても、
雨が激しく叫んだり、風が大きく唸ったり、その騒ぎようが生々しく伝わってくる。
被害が少なければいいのだけど。
夜遅くにはようやく収まったが、
それにしても、今年の日本は忙しい。

写真は、
台風の翌日、
ベランダに乾された洗濯物にトンボが。

釣下手の竿に来て寝る蜻蛉かな
                 横井也有
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by in-cahoots | 2011-09-24 14:36 | その他 | Comments(0)
夏の迷いと、ライ・クーダーと。
9月13日(火)

秋の実感を記したばかりなのに、
この2、3日、
夏が、去り難いのか、立ち止まっている。
政治がこんなにもだらしない日本をほっておいて、
このまま行っていいものかどうか、
ためらい、迷っているみたいだ。

こちらは、全く迷ったり、ぶれたりはしない。
華やかな流行には目も向けず、
ただし、世の中の動向はしっかりと見据え、
そこで生きる名もなき人々の声を拾う。
そんな魅力がいっぱいの、
ライ・クーダーの新作『プル・アップ・サム・ダスト・アンド・シット・ダウン』。

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by in-cahoots | 2011-09-13 15:55 | 音楽 | Comments(2)
フェアポート・コンヴェンションを聴きながら、秋を迎える。
9月10日(土)
 
夏の空には何かがある、
いぢらしく思はせる何かがある、
焦げて図太い向日葵が
田舎の駅には咲いている。

「夏の日の歌/中原中也」の一節だが、
その空が、
一日一日、頭上高くへと遠のいていく。

写真は、フェアポート・コンヴェンションの『ホワット・ウィ・ディド・オン・アワ・ホリデーズ』。
久々に引っ張り出して聴いた。

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by in-cahoots | 2011-09-10 11:58 | 音楽 | Comments(0)
ジェシ・エド・デイヴィス
9月7日(水)

ぼくはビートルズでもなければ、
ローリング・ストーンズでもない。
ちっぽけな一つの存在でしかない。
ジャズに並ぶなんてこともできないし、
ただの古くさいロックンロールにすぎないんだ。
大それた夢なんかもっていないんだよ。

ジェシ・エド・デイヴィスの『ウルル』は、こんな歌い出しで始まる。
久しぶりに引っ張り出して聴いた。
もちろん、
誰彼なしに触れまわりたいほど、
中身は素晴らしいのだけど、
スワンプ・ロックの名盤などと言ってしまうと、
大袈裟というか、仰々しいというか、
アルバムの中の彼の歌声やギターが照れ臭そうで、
全く関係のないぼくさえもがなんだか、こそばゆい。
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そう言えば、
1987年の春だから20年以上も前のことだ。
ロサンゼルスに仕事で10日間ほど滞在したときに、彼のライヴをみたことがある。
夜、時間があったので、
例によって『LA Weekly』や『Los Angeles Times』を眺めていたら、
それこそ注意しないと見過ごしそうなくらいの小さな文字で、
彼の名前がライヴ・スケジュールにあったのだ。
場所は確か、クラブ・ランジェリーというクラブで、
ジョン・トゥルーデルの詩の朗読をバックアップするバンドの一員として出演していた。
小さなクラブで、手が届きそうなくらいの距離で彼の演奏を目に、耳に焼き付けた。
そして何よりも印象深かったのは、
演奏を終えた彼は、
それが当たり前であるかのように自分で器材を片づけ、
ギターを手にさり気なく帰っていったことだった。

それから約1年後の悲報だった。
1988年6月22日、43才という若さでジェシ・デイヴィスは他界する。

ぼくが行っているトークライヴというか、
みなさんと一緒に音楽を楽しむ集まりは、
このアルバムの中の「Make A Joyful Noise」という曲からいただいた。
写真は、smbetsmbさんが作ってくれた缶バッヂ。
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by in-cahoots | 2011-09-08 00:23 | 音楽 | Comments(2)
吉田修一著「静かな爆弾」
9月5日(月)

「いや、そうじゃなくてさ、子供って、誰かに伝えたいと思って木に登るわけじゃないんだよ。
木に登ったらどんな景色が見えるのか、ただそれが知りたくて登るだけなんだよ。
でもさ、年取ってくると、木に登らなくなる。
万が一、登ったとしても、それを誰かに伝えたいって気持ちが先に立つ」。

吉田修一著「静かな爆弾」の中で、
主人公と友人とが異国の地で酒を飲みながら交わす会話の一節。
漠然とした発言だが、言わんとしていることはわかる。
そして、ぼくなんかにも、耳が痛い言葉だ。

写真は、
20数年前、釣りを始めた頃に購入したリール、SHIMANO BB-X3000EV、
いまは、役目を終えた老人のように、
部屋に厳かに鎮座する。
これを眺めながら、釣りに関してもぼくは、
結果にこだわり、他人の目を意識し、小賢しさを走らせていないかと
考えるのであった。
だとすれば、心して、きちんと釣りに挑まなければと。
いや、そういうことではないと思う、
年を重ねるとか、生きるということとか、
大切なことについて考えよということではないか、
という声もそばからきこえる。
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by in-cahoots | 2011-09-05 14:50 | その他 | Comments(0)
パティ・スミスとチェルシーホテル
9月2日(金)

「パティ・スミスは、
詩というものの中にどれほどのロックンロールがあり、
ロックンロールというものの中にどれほどの詩があるかを示して見せた。
彼女は一つの世代全体のファッションのあり方、考え方、描く夢までも変えてきた」

渋谷のライヴハウス、チェルシーホテルでガソリンと催涙ガスがまかれる事件があったと新聞が報じている。
こういうニュースには気が滅入る。
こちらは、ニューヨークの本家チェルシーホテルの話だ。
1884年のオープン以来、
ボヘミアンたちに愛され、
小説、映画、音楽等々を巡る数々の神話がこのホテルを舞台に生まれた。
アーサー・C・クラークが『2001年宇宙の旅』を書き、
映画化にあたってスタンリー・キューブリックが彼を訪ねてこのホテルにやってきた。
ボブ・ディランが「ローランドの悲しい目の乙女」を書き、
レナード・コーエンが「チェルシー・ホテル#2」を書いた。
ジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンが常宿としていたことでも知られている。
シド・ヴィシャスが、恋人のナンシーと遺体で発見されたのもこのホテルだし、
パティ・スミスが、ロバート・メイプルソープと一緒に住んでいたのもこのホテルだった。
そのチェルシーホテルも、
時代の流れに逆らえなかったらしい。
買収されてその歴史に幕を閉じたというニュースがあった。
8月以降、予約は受け付けておらず、高級ホテルかマンションとして改装されるらしい。
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ちなみに、そのパティ・スミスが、
先頃、スウェーデンのポーラー音楽賞(The Polar Music Prize)を受賞した。
この賞は、アバのマネージャーだったスティグ・アンダーソンがスタートさせ、
過去、ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンなども受賞してきた。
昨年の受賞者は、ビョークだったらしい。
8月30日、ストックホルムで授賞式が行われたが、
冒頭に引いたのは、
彼女の受賞に際して選考委員の発言だ。

なお、今月には、
彼女のベスト・アルバム『アウトサイド・ソサエティ』が発売される。
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by in-cahoots | 2011-09-02 15:53 | 音楽 | Comments(4)