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ロバート・プラントの『バンド・オブ・ジョイ』、ロス・ロボスの『ティン・キャン・トラスト』
10月29日(金)

リチャード&リンダ・トンプソンの「ハウス・オブ・カーズ」
(オリジナルそのまんまといった感じで、バディ・ミラーのギターも頑張っている)に
タウンズ・ヴァン・ザントの「ハームズ・スウィフト・ウェイ」
(アリソン・クラウスとの『レイジング・サンド』でも、「Nothin'」をやってましたね)がある。

ケリー・ブラザーズの「フォーリング・イン・ラヴ・アゲイン」に
バーバラ・リンの「ユー・キャント・バイ・マイ・ラヴ」のように、
1960年代南部のソウル、R&Bがある。
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ロウの「モンキー」、「シルヴァー・ライダー」に
ミルトン・マップスの「ジ・オンリー・サウンド・ザット・マターズ」と、
現代のインディーズ・ロックの個性派たちのもある。

「シンディ、アイル・マリー・ユー・サムデイ」
(ラマー・ランスフォードのを参考したらしい) や
「サタン・ユア・キングダム・マスト・カム・ダウン」
(アンクル・テュペロもとりあげたことがあって、その際、ジェフ・トゥイーディをして、歌うことでしか恐怖に打ち勝つことはできないとまでいわしめた薄ら怖い曲)
のようなトラディショナル・ソングもある。
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かと思えば、
セオドア・ティルトンの19世紀の詩に曲をつけた
「イヴン・ディス・シャル・パス・アウェイ」
のようなのもある。

バディ・ミラーを中心に、
パティ・グリフィン(ヴォーカル)、
ダレル・スコット(マンドリン、バンジョー、アコーディオン、ペダル・スティール・ギター)、
マルコ・ジオヴィーノ(ドラムス)、
バイロン・ハウス(ベース)といったバンドとも
民主的な関係が築かれていて、
その中に気持ちよく溶け込んで歌っている。

ロバート・プラントの評判の新作『バンド・オブ・ジョイ』の話だ。
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簡単に言えば、
アリソン・クラウスとの『レイジング・サンド』の続編みたいなものだが、
その先にのびる道に歩を進め、
そこで待っていた扉をきちんと開けて、
必然という意識をそこに添えたところに、
このアルバムの価値があるように思える。
しかも、若い頃の思いをもそこに重ねてーー。
なにしろ、
『バンド・オブ・ジョイ』と含みのあるタイトルですからね。
(レッド・ツェッペリンの前に彼が組んでいたバンドの名)。

バディ・ミラーとも、
『レイジング・サンド』のツアーを通じて親交を深めていったらしいし、
きっと、ライヴ会場の楽屋を含めて、
暇さえあれば音楽の話しばかりしていたのではないだろうか。
そうやって、謙虚に知識を広げよう、創意を深めようとする姿勢が、
ちゃんと音楽に現れているというか。

そして、
幕開けは、ロス・ロボスの「エンジェル・ダンス」。
なにからなにまでーー。

そう言えば、ロス・ロボスの新作『ティン・キャン・トラスト』も、
珍しいことや新しいことをやっているわけではないが、
ツボを押さえた演奏で、
こういう技術の磨きかたには、
良いなあ、とただ感心させられる。

このところ寒さのせいで、
首から肩にかけて凝ってきたので、
それを解すにはもってこいの2枚でした。
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by in-cahoots | 2010-10-29 18:51 | 音楽 | Comments(0)
バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン
10月27日(火)

ニール・ヤングが、
妻のペギーと主催しているブリッジ・スクール・ベネフィット・コンサートが、
今年もカリフォルニアのマウンテン・ヴューで開催されたそうだが、
10月23、24の両日、
バッファロー・スプリングフィールドが、
42年ぶりに再結成してステージに立ったらしい。
とは言っても、
ブルース・パーマーとデューイ・マーティンは他界していない。
それでも、
ニール・ヤング、スティヴン・スティルス、リッチー・フューレイが揃い、
リック・ロサス、ジョー・ヴィタールの計5人で、
「オン・ザ・ウェイ・ホーム」や「フォー・ホワット」、
「カインド・ウーマン」や「ロックン・ロール・ウーマン」等々、
14曲を披露したらしい。

ニール・ヤングが、
昔、ロックン・ロール・バンドをやっていたんだ、
解散しちゃったけどね。
いまさら、誰が正しくて誰が悪かったかなんて言いたいんじゃないんだ。
ただ、みんなに会いたいなあ、
と歌ってから12年、
(「バッファロー・スプリングフィールド・アゲイン」)、

それにしても、
You Tubeでは既にその再編成のライヴの映像をみることができる。
凄い世の中になったんだなあ、と
しみじみとする秋の夜でした。
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by in-cahoots | 2010-10-27 01:32 | 音楽 | Comments(4)
やっちまったあーー
10月23日(金)

やっちまいましたあ、久々のバラシ。
予想を超える強風に高波という悪条件のもと、
何度も波を被りながら、
唯一そこでだったら釣りができるという場所をみつけて
最近では珍しく2時間半も粘ったあげくのバラシ。

夕刻6時過ぎ、
ようやくのヒットで、
足下近くまで引き寄せたのになあ。

ガクッと肩を落として、
今回も、釣果は以下の通り。
木戸泉の自然舞 季節限定の秋あがり。
秋らしい香りがしそうなので。
でも、毎回、こんなんばかりじゃなあ。
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by in-cahoots | 2010-10-25 11:21 | 釣り | Comments(2)
初心者のための歌たちーー。
10月18日(月)

「狂気の軍隊」、「ベター・デイズ」、「傷ついた鳥」と続いていく。
グレアム・ナッシュの『ソング・フォー・ビギナーズSongs For Beginners 』は、
若い頃、大好きなアルバムの1枚だった。

「グラハム・ナッシュがホリーズを脱退してアメリカへ渡った時、
彼のポケットにはたった50ドルしかなかったんだってね。
いいなァ。かっこいいよね。」
という書き出しの
1971年当時の渡辺勲さんの解説を読みながら、
何度も何度も聴いたものだった。

『BE YOURSELF』は、
その『ソング・フォー・ビギナーズ』へのトリビュート・アルバムで、
グレアムの娘さんナイル・ナッシュやブレンダン・ベンソンやボニー・プリンス・ビリー等々が、
アルバムに沿ってカヴァーしている。
それも、
歌に対する一途さというか、ひたむきさが伝わるような歌声で。

初心者のための歌たちーー、
そのタイトルも大好きだった。
グレアム・ナッシュは、
そこに、
行動を起こし、何か事を始める人たちのためにという意味も託したらしい。

となると、ぼくは、
何処かに止まったままで、
彼の思いをきちんと受け止めてきたか疑わしいが、
少なくとも歌に関しては、
永遠に初心者でいつづけたいと、
改めてそう思う。
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by in-cahoots | 2010-10-19 10:11 | 音楽 | Comments(2)
映画『キャデラック・レコード』をみる
10月17日(日)

見逃していた映画『キャデラック・レコード』をDVDでみた。
シカゴのブルース・レーベル、チェス・レコードをモデルにした映画で、
マディ・ウォーターズが、
シカゴの路上でギターを演奏しながら次第に名を売り、
クラブを営業していたレナード・チェスと出会う。
そして、チェス・レコードがスタートし、
リトル・ウォルターやハウリン・ウルフを迎えて成功への道を辿っていく。
その過程が、
マディとチェスとの信頼や友情や不信を挟みながら
描かれていく。
利益をえるたびに褒美にと
キャデラックを与えていくそれも子供っぽいというか、
でもたぶん、当時はそんなものだったんだろうと思う。

大雑把に史実が処理されて気になるところもあるが、
リトル・ウォルターの奔放さ、
ハウリン・ウルフの堂々たる風格などは、
魅力的に映った。
エタ・ジェイムズを演じるビヨンセもさすがとうならせる。
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by in-cahoots | 2010-10-18 11:08 | 音楽 | Comments(0)
ブライアン・ウィルソン、ガーシュウィンを歌う
10月13日(水)

映画『グッド・シェパード』の中で、
幼い頃にイタリアから移住してアメリカで暮らす老人に、
CIAの主人公マット・デイモンが
国外追放という脅しで情報を得ようとするシーンがある。
そのときの二人のやりとり。

老人曰く、

イタリア人には家族と教会がある。
アイルランド人には故国が、
ユダヤ人には伝統がある。
そして、黒人には音楽がある。
あんたたち(アメリカ人)にはなにがある?

すると、マット・デイモンはこう答える。

アメリカ合衆国がある、と。

なんとも含みがあって、
ロバート・デ・ニーロ監督ならではの台詞だなあと思いながら、
我が身にも同じ質問を投げかけてみる。
日本人にはなにがあるんだ、と。
たくさんの溜息がある、という答えもなんだしなあ。
うーーーん、
人間としての誇り、なんて高望みはしない、
だけど、
なにか胸を張って答えられる日がやってくることはあるのだろうか。

写真は、ブライアン・ウィルソンの『Reimagines Gershwin』。
文字通り、ガーシュウィン・ナンバーの数々を歌っている。
中には、ガーシュウィンの未完成作品に手を加えたものも含まれている。
'S Wonderful!
そしてこれも、アメリカのひとつ。
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by in-cahoots | 2010-10-13 12:08 | 音楽 | Comments(2)
秋の夜を上喜元で
10月11日(月)

幸せと言う手は少し荒れている

インターネットで
たまたまみつけた
出村正見という方の句。

これを肴に、
休日の夜は、
山形の酒、上喜元の猩々を。
辛口で、しかも手頃、
最近のお気に入りです。

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by in-cahoots | 2010-10-12 13:23 | その他 | Comments(0)
雨の日に、ボビー・ベアJr.を聴きながら。
10月9日(土)

恋人だった女性が他の男性と結婚することになり、
その朝、
別れに声が聴きたくて電話を入れるのだが、
彼女の母親が娘に取りついでくれない。

そのときのやりとりを歌にしたのが、
「シルビアズ・マザー」という曲で、
1972年にドクター・フック&ザ・メディスン・ショーがヒットさせた。
風刺に富んだ面白い歌詞で個性を放ったシェル・シルバースタインが
彼らに書いた曲のひとつで、
確か、ボビー・ベアも歌っていたはずだ。

ボビー・ベアJr.は、
そのボビー・ベアの息子にあたる。
写真は、
その彼の新作で『A Storm -A Tree- My Mother's Head』。
マイ・モーニング・ジャケットのメンバーたちも参加したこれが、
なかなか良い。
少しばかり荒っぽいカントリー・ロック、
ひずんだ音の隙間から青空がのぞきそうな気がしたりもする。
ただし、
今日ばかりは無理みたいだ。

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by in-cahoots | 2010-10-09 13:44 | 音楽 | Comments(0)
出羽桜に喉が酔い、ハービー・ハンコックに心が酔う。
10月6日(水)

この夏は、
大きな太陽が、空に貼りついてなかなか離れなかった。
そんな猛暑にほとほと手を焼いていたのが懐かしいくらいに、
冷やした日本酒が美味しい季節になった。

というわけで、
出羽桜 純米吟醸酒 和し(なごし)に
喉を酔わせながら、
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ハービー・ハンコックの『イマジン・プロジェクト』を聴いた。
いろんな音楽が、
異文化と出会いながら、
新しいお土産をたずさえて
故郷に帰っていくようで、
国際間の政治摩擦もこういうふうにいかないものかしらと、
真面目に考えてみたりもする。
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by in-cahoots | 2010-10-07 01:13 | 音楽 | Comments(0)
スザンヌ・ヴェガが凛と歌うセルフカヴァーの数々
10月5日(火)

ぼくの名前はルカ
2階に住んでるんだ、
きみの部屋の真上だよ、
そう、ぼくのこと、見たことがあるでしょ。

もしも、深夜に何かきこえても、
人が争う声や音がしても気にしないでね、
何があったのか、ぼくにきかないで。

スザンヌ・ヴェガが、
1987年に発表したこの「ルカ」は、
当時、ニューヨークで社会問題となっていた児童虐待を扱った歌で、
彼女の存在を決定づけた歌でもある。

彼女は、
この歌を含めて、いままで書いてきた歌の数々を現在の視点で見直してみようと、
セルフカヴァーという形で歌い直している。
それが、『クローズ・アップ』という名のシリーズで、
写真は、その第二弾、
『クローズ・アップVol.2:ピープル&プレイシズ』。
飾りをとっていちだんと骨格に近い歌の数々が、
生々しく響く。

それにしても、
解説の中でも触れさせて頂いたが、
彼女がこの歌を書いてから20年以上、
いまなお、この歌が必要とされている世の中に、
悲惨な事件が止まないことになんとも言い難い思いが募る。

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by in-cahoots | 2010-10-06 00:03 | 音楽 | Comments(0)