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ジェイムス・テイラーが、「ハウンド・ドッグ」を歌う
9月29日(月)
 エルヴィス・プレスリーのが一般的だが、こちらは、ビッグ・ママ・ソーントンのオリジナルのほうを参考にしたみたいだ。ジェイムス・テイラーが歌う「ハウンド・ドッグ」。彼の歌いっぷりといい、スティーヴ・ガッドやジミー・ジョンソンらの演奏といい、そのコンビネーションといい、なんとも絶妙で、身も心も躍り出す。
 他にも、グレン・キャンベルの「ウィチタ・ラインマン」にレナード・コーエンの「スザンヌ」、ドリフターズの「オン・ブロードウェイ」にバディ・ホリーの「ノット・フェイド・アウェイ」等々。ジェイムス・テイラーの新作は、その名も『カヴァーズ』という。
 オリジナルへの敬意を惜しまず、それでいて、アルバムの幕開けからして、そのイントロからして他の誰でもない、この人ならではの響きがこぼれてくるあたりがすごい。

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by in-cahoots | 2008-09-30 01:19 | 音楽 | Comments(0)
井戸多美男作の眼鏡、ホット・ツナの紙ジャケット再発
9月27日(土)    
 それほど視力が弱いわけではないので、普段は裸眼でも生活に支障はない。
ただし、映画やコンサートで、それに車を運転するときには眼鏡が必要だ。老眼も進んできて、数年前から2本の眼鏡を使いながら日々こなしている。
 他に、予備として車の中に1本、釣りのライフジャケットにも老眼用を、これも予備として1本欠かさない。朝夕のまずめには糸を結ぶ作業が裸眼では辛いからだ。
 殊に、普段世話になっている近視用の眼鏡は随分と使い込んだので、新しいのをと眼鏡店に。店員さんに薦められて、眼鏡職人井戸多美男の手造りというのを購入した。写真は、家人からもらった誕生日のプレゼントと一緒に、その眼鏡。

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9月26日(金)
 ホット・ツナがRCAレコードに残した一連のアルバムが、紙ジャケットで再発売された。『ニューオーリンズ・ハウスのホット・ツナ』に始まり、『ファイナル・ヴィニール』までの計9枚、ホット・ツナの紙ジャケだ、ちょっと嬉しい。
 なにしろ、ブルースへの憧れを包み隠さず、見栄だとか一切無縁にひたすら演奏することに徹した人たちで、それ以外にはなにも欲しくない、もう少しギターが上手く弾ければそれでいい、もう少しベースが達者になればそれでいい、自分たちのブルースを奏でることが出来ればそれでいい、それ以外はなにも欲しない、と思えるくらいの潔さが好きだった。
 ジェファーソン・エアプレインから独立したバンドとしてばかりの名が残ったが、それ以上に語られるべき沢山のものを有するバンドだったといまでも思っている。だから、嬉しい。

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by in-cahoots | 2008-09-28 15:40 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月24日       プリシラ・アーン、おおはた雄一を渋谷でみる
 プリシラ・アーンは、なんとも気持ちの良さそうな、可愛い人だった。
私は自分だけの淋しい小さな世界で夢をみながら暮らす少女だった、と歌いだされるアルバム『グッド・デイ』でデビューしたばかりだ。ブルー・ノートからの新人なので、第二のノラ・ジョーンズとの呼び声もあるが、同じようなカジュアルな感じでもこちらのほうが敷居が低いというか、気軽なところがありそうだ。
 そう言えば、ジョーイ・ワロンカーがプロデューサーとして参加している。BeckやR.E.M.などとの仕事でも知られるドラマーで、最近はプロデューサーとしての活躍も目覚ましい人だ。坂本龍一で親しまれたグート・レーベルにはソロとしてのレコーディングも残している。
 ぼくのような世代には父親のレニー・ワロンカーがまずは馴染みが深い。ハーパース・ビザールからランディ・ニューマン、ヴァン・ダイク・パークス、マリア・マルダー、ジェイムス・テイラーまで、いわゆるワーナーのバーバンク・サウンドの要となったプロデューサーだ。そして遡ること、レニーの父親、つまりジョーイの祖父にあたるサイモン・ワロンカーは、リバテイ・レコードの創始者だから根っからの音楽家の血筋を引く。
 『グッド・デイ』の日本盤では、ヴァン・ダイクのアコーディオンを交えながらニルソンの「ムーンビーム・ソング」がボーナス・トラックとして加えられたりしている。ジャケットを含めてアルバムの写真は、ヘンリー・ディルツ。
 話しが脱線したが、プリシラ・アーンのアコースティック・ギターの弾き語りで、アルバムからの曲を中心に約30分披露、ボーイ・フレンドとおっぱいにまつわる未収録の曲(Boob Song)でも会場をなごませていた。
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 また、この日は、おおはた雄一さんも出演、新作『ミュージック・フロム・ザ・マジック・ショップ』からの「街と砂嵐のバラッド」を含めて、3曲披露した。この人の歌は、いつも風を連れてくる。この日は微熱を含んだ風だった。
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by in-cahoots | 2008-09-25 08:13 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月23日        CSN&Y、そしてジャクソン・ブラウン    
クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングの『デジャ・ヴ・ライヴ』を聴いた。2006年の再編成ツアーの模様を収録した同名映画のサントラ盤らしい。とうに還暦を超えたおじさんたちが、ハーモニーも、演奏ももたついている感じだが、ひたすら怒りながら歌っている。
  「木の舟」も歌っている。核で世界が滅亡した後に生き残った人たち、選ばれた人たちが、新しい世界を築くために木の船に乗り込んでそこを脱出するという歌だ。かつて、その舟に乗れなかった人たち、取り残された人たちはどうするんだいと、「フォー・エヴリマン」で問いかけたのはジャクソン・ブラウンだった。
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 そしていま、新作『時の征者』の中で、そのジャクソン・ブラウンは、ぼくはいったいどういう世の中を望んでいるのだろうか、と自らに問いかけ、同世代の人たちに、以前はあれほど理想郷の存在を信じ、それを追い求めていたのに、いまあのときのきみはどうしているんだと、問いかける。戦争のこと、格差社会のことをきちんと問いかける。
 穏やかに、落ち着いた口調で、しかし、この人らしく真摯に、現代社会のなかで過去を見つめ直し、未来に思いをはせ、現在の自らに問いかける。
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by in-cahoots | 2008-09-24 03:16 | 音楽 | Comments(2)
2008年9月22日         ベス・ロウリー  
 ベス・ロウリーという女性が、ウィリー・ネルソンの「エンジェル・フライング・トゥー・クロース・トゥ・ザ・グラウンド」をデューク・スペシャルと良い感じでデュエットしている。ブルージーだが過ぎないところがいい。
 足腰がしっかりしている人のようだが、その歌声には街角でひょっこり出会ったかのような普段っぽさというか、フワリと風に舞うような軽さもあって、そこがちょうど良い感じだ。
 他にボブ・ディランの「アイ・シャル・ビー・リリースド」をレゲエ風にカヴァーしたりしている。
 アルバム『リトル・ドリーマー』を聴いているうちに、おおはた雄一さんと一緒に歌わせたいなあ、二人のデュエットを聴いてみたいなあ、なんて思ったりもした。

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by in-cahoots | 2008-09-22 16:25 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月20日       オクラホマ、そしてアグリースート 
オクラホマと言えば、ランディ・バース、例の85年の日本シリーズで西武ライオンズの広岡達朗監督をして、アメリカに帰って欲しいとまで言わしめた背番号44番が真っ先に思い浮かぶくちです、ごめんなさい。
 もちろん、J.J.ケールだの、レオン・ラッセルだの、そのレオンとは10代の頃に一緒にバンドを組んでいてレオンの後を追ってロサンゼルスに向かい、後にブレッドを組んだデヴィッド・ゲイツだとか、タルサ出身の人たちがそれに続く。
 そしていまは、オクラホマシティの若者たちが、シカゴへの思いを初々しく綴っている。
 サイケデリックで、フォーキーで、ちょっと良い感じのアグリースートというバンドだ。
 雨の中で眠ろうとしたんだ、ドングリの木の下でね、とその歌「シカゴ」は始まる。
 
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by in-cahoots | 2008-09-20 15:16 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月13日     ニルス・ロフグレン、ニール・ヤングを歌う
 1969年、ニール・ヤングがクレイジー・ホースを率いてワシントンのクラブに出演した際、その楽屋に押しかけてニールに演奏を聴いてもらった。ニルス・ロフグレン、17才のときだ。
 それがきっかけで、翌年、『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』のレコーディングに起用されることになる。ただし、得意のギターではなくてピアノでの参加だった。ピアノの経験こそなかったが、アコーディオンが弾けるので大丈夫だろうと、ヤングはよんでいたらしいと、後にニルスはふり返っている。
 そう言えば、ボブ・ディランが、「ライク・ア・ローリング・ストーン」で、アル・クーパーのオルガンを起用したときも、クーパーはオルガンの初心者だった。凡人だと、ギタリストにはギターでと思うところをディランも、ヤングもそもそも発想からして違う。
 ともあれ、そうやって、ニルス・ロフグレンが、広く世に出るその経緯は余りにも有名だが、その彼が、恩人でもあるニール・ヤングの作品ばかりを集めて作ったのが、『The Loner Nils Sings Neil』だ。
 ギターとピアノだけの弾き語りで、「オンリー・ラヴ・キャン・ブレイク・ユア・ハート」、「ライク・ア・ハリケーン」、「ハーヴェスト・ムーン」等々新旧の代表曲に、スティヴン・スティルスとの共演の際に用意された「ロング・メイ・ユー・ラン」、バッファロー・スプリングフィールド時代の「ミスター・ソウル」や「オン・ザ・ウェイ・ホーム」等々も交えて計15曲を演奏している。
 言葉のひとつひとつを、演奏のひとつひとつを決して疎かにすることなく、大切に歌い、演奏しているところにニルスの人柄が感じられる。


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by in-cahoots | 2008-09-14 01:29 | 音楽 | Comments(0)
2008年9月11日      夏にお別れ
 近くのホテルで、北海道新聞の岩本茂之記者に取材を受ける。
 拙著『ゴールド・ラッシュのあとで』について、あれやこれや。音楽が好きなかたなので会話も楽しく弾む。
 その後、いったん帰宅して、夜は南青山MANDALAに。そこで、Monthly CHABO Vol.4「9月の素描」を観る。
 仲井戸麗市さんが、マリンバ奏者の新谷祥子さんを迎えてのライヴ。二人の熱演が素晴らしかった。
 たった二人の演奏なのに、音楽のダイナミズムとセンシティヴィティとがちゃんと共存していて、時にはお互いが反発しあい、またある時は親しく寄り添い、というようでもあった。
 そして、 去りゆく夏への思いを託した歌の数々。
 そう言えば、確かに夏は徐々に遠のき、後ろ姿が小さくなってきた。
 ちゃんとした休みもとれずに、この夏ともお別れだ。

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by in-cahoots | 2008-09-12 15:58 | 音楽 | Comments(2)
2008年9月9日       岡田了さん
青山のCAYで開催されたソニー・ミュージックの岡田了さんの定年退職記念パーティで、Silver CricketsとしてDJを担当。懐かしいかたにも沢山お会いした。
 賑やかだったが、殊更華やかさを意識したような仕掛けもなく、岡田さんの人柄がしのばれるようなパーティだった。

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by in-cahoots | 2008-09-11 13:03 | その他 | Comments(0)
2008年9月7日      ウォーレン・ジヴォン

夕暮れの空を引き裂くように、稲光が走る。そして、その裂け目から怒りの声にも似た雷鳴が轟く。
それが、幾度も幾度も繰り返された。近くで、あるいは遠くで。
 そんな中で、ウォーレン・ジヴォンを聴いた。
 9月7日、今日は彼の命日だ。
 2003年のこの日、彼は肺ガンで56年の生涯に幕を閉じた。
 普段のなにげない家事をこなしながら、時折、ぼくのことを思い出し、そしてきみは微笑むようなことがあるかもしれないね。しばらくの間でいいんだ、そうやってぼくのことをこころにとどめておいてくれると嬉しいな。
 ぼくの大好きなウォーレン・ジヴォンは、最後の最後に、こんなことを歌う人だった。

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  遺作『ザ・ウィンド』を締めくくるこの「キープ・ミー・イン・ユア・ハート」は、文字通り、最後に歌入りがされたという。
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by in-cahoots | 2008-09-09 00:48 | 音楽 | Comments(0)