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ディランとキャッシュとナッシュヴィル
8月13日(金)

1966年、ボブ・ディランが、ナッシュヴィルにやってきたところから全ては始まった。
そこで、彼は、現地のミュージシャンたちと一緒に、1枚のアルバムを完成させる。
『ブロンド・オン・ブロンド』だ。
ロック・ミュージック史上、ほとんど初めてと言われる2枚組、
その中の1面を使って12分近くにも及ぶ楽曲(「ローランドの悲しい目の乙女」)、
ナッシュヴィルでは異例の参加ミュージシャン名の記載等々、
それまでの約束事を破る幾つもの新しさを持つ傑作だけど、
なによりも、このアルバムが語られるべきところは、
保守や伝統というか、古い価値観の象徴とされ、
ロックとは最も遠いところにあると思われていたカントリー・ミュージックの、
その聖地とされていたナッシュヴィルでも、革新的なロックが作れることを証明したことだった。
以来、ロックやフォークの人たちが、
次々とナッシュヴィルを訪れ、傑作をものにする。

『ディラン、キャッシュ・アンド・ザ・ナッシュヴィル・キャッツ:ア・ニュー・ミュージック・シティ』は、
ナッシュヴィルの腕利きミュージシャンたち、
ナッシュヴィル・キャッツの面々が、
当時かかわった傑作の数々を集めたコンピレーション・アルバムだ。
ディランの「アブソリュートリー・スイート・マリー」、ジョニー・キャッシュの「悲しきベイブ」、
ディランwithキャッシュの「北国の少女」、ザ・バーズの「ゴーイング・ノーホエア」、
イアン&シルヴィアの「火の車」、レナード・コーエンの「電線の鳥」、
サイモン&ガーファンクルの「ボクサー」、ジョージ・ハリスンの「ビハインド・ザット・ロックト・ドア」、
ジョーン・バエズの「オールド・ディキシー・ダウン」、エリック・アンダースンの「ブルー・リヴァー」、
J.J.ケイルの「クレイジー・ママ」、
そしてニール・ヤングの「孤独の旅路」etc.

この夏の愛聴盤の1枚、暑さからくるストレスをやわらげるにはちょうどいい1枚でもある。
ディランとキャッシュとナッシュヴィル_e0077638_22052781.jpg

by in-cahoots | 2015-08-13 22:21 | 音楽
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