2月18日(木)
ピーター・ゲイブリエルの歌を久々に聴いた。
カヴァー・アルバムだ。
デヴィッド・ボウイにルー・リード、
ポール・サイモンにランディ・ニューマン、
ニール・ヤングにレディオヘッド、
アーケイド・ファイアにマグネティック・フィールズと、
彼らしいと言えば、彼らしい曲を選び、
ギターとドラムなしという縛りを課して歌っている。
静かな熱意を漲らせながら。
若い人の中では、
レジーナ・スペクターのもあった。
先頃、新作『ファー』が日本でも発売されたばかりの、
ロシア出身の女性シンガー・ソングライターだ。
アルバムのタイトルは、
『スクラッチ・マイ・バック』。
背中をかいてくれ、という意味らしい。
彼は、解説の中でこう説明している。
君はぼくの曲をひとつやってくれ、そうしたらぼくも君の曲をやろう、と。
つまり、曲の交換ということで、
単なるカヴァー・アルバムではないのだと。
次は、こういった曲の作者たちが、
彼の曲をカヴァーするらしい。
理屈っぽいところも含めて、
彼らしいアルバムだと思う。