5月9日(土)
1974年のこの日、5月9日、
ニューヨークで、
メラニーがボブ・ディランやピート・シーガーと一緒に
チリから亡命した友人たちを支援するコンサートを行ったそうだ。
懐かしい名前でしょ、
「心の扉を開けよう」の、
「ルビー・チューズデイ」の、
「レイ・ダウン(キャンドルズ・イン・ザ・レイン)」のメラニーです。
その前年73年9月11日に、
チリでクーデターが起こり、ピノチェト軍事政権が誕生。
その軍事政権は、左翼系分子をことごとく排斥していく。
ビクトル・ハラが虐殺されたのも、
その流れでの出来事だった。
国内にいれば次々と殺害されるので、
多くの人が国外への亡命を計ったという。
このピノチェト軍事政権に関して、
後にスティングは、「孤独なダンス」を書いた。
その歌は、
こういうフレーズで始まる。
何故ここの女性たちはみんな、
ひとりで踊っているのだろうか、と。
こうやって、父親、息子、夫ーー、
愛する人たちを殺害され、
踊る相手がいなくなった女性たちが、
ひとりで踊っている様子を描き、
ピノチェトはとんでもないことをしてくれたと、
歌詞に書き込んだ。